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NTT、2025年ごろに固定電話をPSTNからIP網へ移行

NTTが固定電話網(PSTN=Public Switched Telephone Networks)をIP網へ2025年ごろを目処に移行すると発表した。これにより、光ファイバー回線のない一部の地域をのぞき、ISDNADSL回線はなくなる。2020年より移行作業を開始し、交換機が耐久寿命を迎える2025年までには移行を完了したいとの事。移行には3年かかるという。

 固定電話のIP網移行は2020─25年、料金体系も一斉変更=NTT社長
 http://jp.reuters.com/article/2015/11/06/ntt-ip-idJPKCN0SV0VU20151106

1.変更後の電話料金

  • 変更後の通話料金は、距離に依存しない電話料金になるとの事。基本料は現状と同等の水準を維持

2.音声品質

  • IP網に移行する事で携帯電話のように圧縮音源を使用する事になる。

3.設備更新は不要

  • 設備はそのまま、電話回線中の中継機器が変更になり、これにより、NTTは、アナログメタル回線を廃止でき、経費削減になる。

4.消滅するサービス

  • 一部、光ファイバーのない地域をのぞき、ISDNADSLはサービスが廃止される傾向のようだ。ただし、移行時に周辺事業者との協議の上で進める為、その時期やどのようにやるかは決まっていない。
  • その他の電話サービス
  • ビル電話、着信用電話、支店代行電話、有線放送電話接続電話、ピンク電話、短縮ダイヤル、キャッチホン・ディスプレイ、ナンバー・アナウンス、でんわばん、トーキー案内、発着信専用、ノーリンギング通信

5.提供を継続するサービス

  • 基本的な音声サービスのほか公衆電話、110(警察)、118(海上保安)、119(消防)、117(時報)、177(天気予報)、104(番号案内)、115(電報)、ナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエスト、迷惑電話おことわり、キャッチホン、ボイスワープ、ボイスワープセレクト、フリーアクセス、#ダイヤル、代表、ダイヤルイン

 NTT東西がPSTNマイグレーションに関する概括的展望を発表、ISDNは終了へ
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20101102/353739/

6.影響を受ける回線

  • INSネット回線は470万回線(2015年現在)、ADSL回線375万3000回線(2015年3月現在:前年同期より72万回線減少)、メタル回線1000〜2000万回線(2020年想定、現在は3000万回線)
  • ADSL回線の減少は2015年末時点で100万回線を切るのではという予測もあるようで、ADSLユーザーは今から移行準備をしないと、事業者から突然サービス停止を言い渡されて、あたふたする事になると思う。ユーザー数が少なくなれば、採算が合わなくなるので、2020年のNTTのサービスを順次廃止の前にADSL回線サービスが停止になるだろう。

今回の発表の感想

  • NTTが回線をメタル回線を廃止するというのは以前から言われてきたので、いよいよ来たかと思う。自分はADSLを使っているので、移行する為に準備をしないといけない。光に移行すると、大体2000円ほどコストアップなので、それをどう乗り越えるか思案のしどころ、移行も色々と面倒なので、後回しにしてきたが、やらないといけない状況になってきた。メタル回線を廃止した分、コストダウンになるので、あと1000円くらい光回線を安くして欲しいと思うが、安くするという話はまるで出ていないので望みが薄い。光ファイバーを使えるので、高速になって便利なんだろうが、現状のニーズを満たしている状況では、あまりメリットを感じない。サーバ側の転送速度が上がらない限り、メリットは最大化されないのだ。管だけ太くなってもサーバというポンプの出力が大幅に上がらない限り、メリットは限定的なのだ。そういう意味では、HBMによる高速メモリ転送によるルータの処理速度の向上によるサーバの高速化、ARMコアを使って低コストサーバなどが出てくれば、まだ話が違ってくるような気がするが、そういう話もまだまだ聞こえない。メリットが限定的で、2000円高いサービスでしかない。時代の流れなので仕方がないのだが、せめて光ファイバーじゃないとダメな魅力的なサービスがあれば、納得が出来るんだが…それがないというのが問題だと思う。