SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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内向きになって周りが見えない日本人の悪癖

原発問題を始めとする問題の根底には、日本人のもつ思想的欠陥があると思う。今日はその事について考えてみたい。

1.内向きの視野が外向きの視野を極端に狭める

  • 日本人は、普段はまともですが、集団になると、頭がおかしくなります。それは、集団という「ムラ」が一度出来ると、そこでの正当性が他の全てに優先してしまい、結果として、全体への視野が狭くなり、そこから様々な不合理が吹き出すのです。「着眼大局」という言葉がありますが、そういうときの日本人は、その逆の「着眼小局」になります。

2.相互虚構世界

  • なぜ、そういった「着眼小局」が生まれてしまうかというと、仲間という関係を維持する為に明らかに虚構であっても受け入れる習慣があるからです。それが特に自分と仲間との間において都合がいいウソであった場合、日本人はそれを積極的に受け入れます。この事で生じるのは、外部に対する無関心です。なぜ、無関心なのかというと、真実は彼らの「ムラ」にとって不都合であり、信じたくないものだからです。信じたくないものを信じない。それが無関心の実体です。

3.虚構を正当化する「我慢」「自己責任」

  • そういった無関心は、結局のところ、自分の周囲の苦しみを無視することです。そういう無視する行為に都合のいい言葉は「我慢」です。つまり、他人が苦しんでいても我慢すればいい、「自己責任」だといってしまえば、自分の外部の都合の悪い事実を無視する方便になります。でも、それは、結局のところ、社会人としての責任放棄であって、有権者としての義務の放棄です。

4.虚構から真実へ、正しく臆病になる。

  • 真実を受け入れる勇気がない臆病者は、ウソを信じる。彼らは他人にはウソをつきませんが、自分にウソをついて、ウソを信じるのです。真実が恐ろしいからです。オレオレ詐欺に騙される親達が最も恐れるのは、子供の危機です。恐怖をぶつけられると、人は簡単にウソを信じます。私がそういうウソに騙されないのは、それが彼らの常套手段である事を知っているからです。そして、そういったウソを信じる事は、真実を受け入れる事よりも、遥かに危険だという事を知っているからです。つまり、正しく臆病になるのです。偽りがもたらす危険性を理解すれば、真実を受け入れる事など、恐るるに足りません。いじめられて苦しんだ私は、そうやって真実を受け入れているのです。自分にウソをつかずに。