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外交問題を暴力で解決しようとする怖さ

外交問題を暴力で解決しようとする怖さ
戦史を眺めれば、軍事力で問題が解決する事はなく、暴力で解決しようとすると、相手もまた暴力で報復し、その結果、さらなる暴力の連鎖となり、最終的には国力の大半を使い尽くして、終わることが多い。戦争の持つこの継続性は、暴力が恐怖を生産し、恐怖が暴力を生産するという無限ループが生じることである。そして、暴力の生産に使われる国力を使い果たした時、戦争は終わるのだ。

 安保法制関連法案 きょう閣議決定し首相会見へ 2015.5.14 4:00
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150514/k10010078991000.html

つまり、一度、暴力を使えば、国力の大半を失うことを覚悟しないといけないのである。特に日本のように資源もエネルギーも食料も自給出来ていない国では、戦争を継続できるだけの生産能力はなく、短期的に防戦するのが精一杯であって、他人の国に攻めこむなどというのは、その国力から言って、全くもって考えてはいけないことなのである。

しかし、そんな日本で戦争をしようとしている人達がいる。彼らは歴史を理解しているのではなく、もっぱら目先の利益によって動く三流の人間たちである。彼等(自民党)は軍事利権を求めており、その利権を得るために言論統制が可能な特定秘密保護法を可決し、同時に外国に軍隊を送れるように集団的自衛権を行使できるとする非常に無理筋な憲法解釈と、安保法制の提出した。(正確には2015年5月15日提出予定)そして、武器で儲けるためにイスラエルと武器の共同開発をしている。これらの法制度を運用することにより、戦争が可能になる。というのは、まず、戦争をする過程において、国民の目をそらすために、特定秘密保護法で情報を制限し、ある日突然、戦争が行われる。そして、多くの国民は、その時「しまった」と思うだろうが、もう遅い。攻められた国は、軍事的に報復を始め、そして、暴力の連鎖が生まれる。最悪の場合、国力の大半を使い果たし、完全なまでに破壊された都市と、放射能汚染再帰不能になった国土が残る事態も想定せねばならず、非常に危険な行為と言わざる負えない。

だからこそ、周辺国と仲よくすることが大切であり、些細な事で戦争を煽ろうとしている政治家の口車には乗ってはいけないのだ。人が死んだわけでもない、ただのメンツの戦い程度のことならば笑って済ますくらいの度量が必要である。英霊がなんだのとか、そういう理屈なんて言うのは、私に言わせると、英霊と言われる彼等が思ったことは何だったのかと考えてみて欲しいのだ。戦争という不幸な事態で死にたくなかったけど、死ぬしかなかった人たちの願いは何だったのか?もうこんな戦争は二度とやってはいけない。自分たちの子孫は戦争のない平和な世界で幸せに暮らして欲しいと願ったに違いないのだ。

それをバカな政治家に騙されて、ホイホイ軍事法制を認めてしまい、戦争になったとしたら、彼らは嘆くだろう。彼らが願ったのは、未来の私達の幸せなのだ。そして、それは戦争ではなく、多少のことならば、笑って済ませるくらいの思慮と賢明さをもって、平和を保つ事なのだ。だから、他国への軍事力行使を認める安保法制なんて認めちゃいけない。本当に戦争で亡くなった人々を英霊と敬うのならば、そうするべきなのだ。