SKY NOTE

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後藤さんを殺したISISの声明から考えるべきこと。

後藤さんが殺された時のイスラム国の声明から、考えてみる。東洋経済が英文と訳を公開しているので、それをまず、読んでいく。

 イスラム武装勢力、後藤さん殺害の卑劣
 http://toyokeizai.net/articles/-/59534

日本政府へ。あなたは、あなたの愚かな同盟国と同様、まだ私たちのことを理解できていないようだ。アッラーの恵みによって、権威と力を持つイスラムのカリフ国とすべての軍隊は、あなたがたの血に飢えているのだ。

To the Japanese government: You, like your foolish allies in this satanic coalition, have yet to understand that we, by Allah's grace, are the Islamic caliphate with authority and power and an entire army, thirsty for your blood.

安倍氏は、勝つことができない戦争に参加するという無謀な決定をした。このナイフは健二を殺すだけではない。発見された場所で虐殺する。これから日本の悪夢が始まるのだ。

(Japanese Prime Minister Shinzo) Abe, because of your reckless decision to take part in an unwinnable war, this knife will not only slaughter Kenji, but it will also carry on and cause carnage wherever your people are found. So let the nightmare for Japan begin.


「日本政府へ。あなたは、あなたの愚かな同盟国と同様」

  • という文言から、愚かな同盟国とはアメリカ、つまり、そのアメリカと同様と見做されている。つまり、今回のテロの原因は、日本がアメリカに追随する姿勢から至ったという事が示唆されている。これは、アメリカと同様にイスラエルと仲よくする国という意味も恐らく含まれているだろう。

「安倍氏は、勝つことができない戦争に参加するという無謀な決定をした」

  • つまり、イスラム国は安部首相が、テロ戦争に参戦したと見ている。つまり、安倍政権イスラム国にケンカを売る決定をしたと言っている。つまり、挑発したのはお前だと言っている。それまでは、「戦争に参加するという無謀な決定をした」と言っているので、安部首相以前の政権では、少なくとも日本は対テロ戦争ではターゲットになっていなかった事を示している。


「権威と力を持つイスラムのカリフ国とすべての軍隊」

  • ここで言われているカリフ国とは、預言者ムハンマドが死した後、その意志を引き継ぐために作られた国、イスラム国は、その継承者という立場をとっているが、世界の国々はそれを認めていない。この場合、カリフ国はイスラム国自身を指し、そして「全ての軍隊」とは、おそらくアルカイダを始めとするイスラム過激派の事を指すと思われる。これら事から、イスラム国と世界中のイスラム過激派が、日本人が、どこにいても虐殺するとあるので、国際的なテロリストのターゲットに日本は組み込まれたという宣言とも言えるだろう。

「これから日本の悪夢が始まる」

  • 注目すべきは、日本をさして悪夢が始まるという文言だ。恐らく何らかのテロを日本及び、海外の邦人に対して計画しており、それが始まると言っている。恐らく、この声明を言う前にイスラム国のテロリストが日本に既に入国していると考えられる。なぜなら、この声明を言った後では、入国が困難になると見られ、事前に今回の人質事件前にテロリストが入国していると考えられる。

これらの声明から読み取れることは、安倍首相のアメリカ追随型の軍事政策と不用意な言動によって、日本はアメリカの同類として認識され、さらに、テロリストにケンカを売った事で日本あるいは、在外邦人をテロの標的にしたという事だ。つまり、従来は、テロリストのターゲットから外れていたのにも関わらず、余計な言動をすることによって、ターゲットにし、日本人をテロの危険に晒したのは、安部首相本人であると言っている。

これにより、分かることは、安倍が日本の首相である事は、テロの脅威に日本をさらすことであり、国防上極めて憂慮すべき事になったということである。少なくともイスラム国は、そう言っているのだ。

ここから読み取れることは「テロに屈しない」という言葉そのものが、テロリストに喧嘩を売ることになり「テロの標的」になることを意味し、本来、あまり危険でなかったものを、危険に晒すという事になっている。日本は軍事的に、これらのことに対処するべきかといえば、それは恐らく、さらなるテロを呼ぶことになり、そのことをイスラム国も「勝つことができない戦争」と形容しており、つまり、攻撃しても永続的に反撃するということである。つまり、攻撃しないで人道支援をし、貧困を滅ぼすことが、遠回りのようでいて、もっとも賢明な選択であり、安部首相以前の日本政府は、これを踏襲していたからこそ、さほど外国で日本人がテロのターゲットにはなりにくい状態にあったが、これからは積極的に攻撃の対象となる。

つまり、日本にとっての最大のテロのリスクとは、安部首相自身ということである。彼が、首相であるかぎり、テロリストに喧嘩を売り続け、今回のような事件が、何度も起こる可能性が想定される。日本がテロの脅威から逃れるためには、この好戦的な指導者を排除し、以前の中立的な政策に切り替えることが最も日本人の安全を守ることに繋がるだろう。もし、後藤さんの死を悼むのならば、やはり、戦いではなく、子どもたちや虐げられた人達をすくい。イスラエルのような国と付き合わず、武器も売らない、そういうことが大切である。さもないと、第二、第三の後藤さんが生まれることになる。