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シナリオ「End is First」

シナリオ「End is First」
南海トラフ地震後の日本をドラマチックなシナリオにしてみた。けど、ストーリーの前ふりだけ。

201x年9月2日、南海トラフ地震が起きた。西日本一帯は、津波地震の揺れで壊滅的な被害を被った。2011年の際の東日本大震災の教訓から、津波被害者は、抑えられたものの、多くの人々が地震による家屋の倒壊と火災、津波による破壊で家を失い、路頭に迷った。民自党の阿蘇総理は、被災者支援を実施するのものの、あまりの巨大な災害のため、通貨発行による被災者支援を発表したが、日本の工業ベルト地帯の大半が津波により壊滅的なダメージを被り、その上、かなりの輸送船舶も少なからずダメージを受け、さらに港湾設備も破壊されたため、流通インフラが大ダメージを受け、結果として、キャッシュはあっても、物流が滞ることにより、物資不足が深刻化、政府は配給制度による物資の均等配布を実施するが、物流の破綻により、生産設備があっても物流量が限定されているため、必要量が生産できず、慢性的な物資不足に陥る。

仮設住宅の建設すらままならない状態、さらに、工業地帯にある備蓄石油タンクも地震の揺れによる火災により、半分以上が焼失、黒煙が都市一帯を覆い都市環境は、家がない、物資は不足、空気は真っ黒という状態。幸い原発は日本海側にあったため、稼働中の大飯原発は停止し、原発被害は免れた。しかし、「もし、原発が太平洋側で動いていたらどうしていたんだ」「日本海側で地震が起きたらどうするんだ」という議論が国民の側に持ち上がり、そこに物資不足による不満が重なり、各地でデモが頻発、各地の公的機関の建物が破壊されるなど、日本は騒乱状態になった。この騒乱の鎮圧に自衛隊を派遣すると阿蘇首相が発表し、自衛隊の戦車が国会議事堂や首相官邸に出てくると、各国のメディアは、日本の崩壊、統治に失敗した阿蘇首相と書き連ねた。この内外から批判される事態にアメリカが復興支援の名目で日本統治に乗り出そうとした時を同じくして、阿蘇首相が、退陣を表明、事実上、日本はアメリカの統治下にならんとしていた。

その直後、霞ヶ関一帯の戦車が突如、国会議事堂、経産省財務省を砲撃、軍事クーデターが勃発、同時に電事通信社など、アメリカの支配下にある通信社、NTK(日本テレビジョン協会)が自衛隊によって占拠され、警察がこれに連動、アメリカによる日本統治政策は、日本国内のクーデターにより失敗、日本は暫定軍事政権による統治体制に移行した。アメリカは、この軍事政権を非難したが、クーデターの首謀者の伊上正隆は「日本は新たな統治体制に移行する」と宣言し、暫定政権による新統治政策を始める。

巨大地震によって荒廃した大地から、まるで一つの芽が生えるように、新しい日本が生まれようとしていた。

若干、軍事クーデターというのが、ひねりがなさすぎるかなと感じる。