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産総研、従来比3倍の効率を実現したスピントロニクス素子を開発 2013.6.24

産総研は、従来の3倍の磁気異方性傾きのスピントロニクス素子を開発した。

 産総研、従来比3倍の高効率を実現したスピントロニクス素子を開発
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130624_604897.html

スピントロニクス素子とは、磁性体に電気を加えてスピンさせることにより、その方向によって0や1を記録する磁気素子のことである。ざっくり言うとそんな感じ

現在、スピントロニクス素子で実用化しているものは、電気を切っても情報が消えないMRAMがあげられる。書き込みや読み込み速度、記録耐久性もDRAM並に使えるものの、まだまだ容量が少ない為、DRAMを置き換えるまでには至っていない。

從來のMRAMは電流で磁性体をスピンさせていたが、この方法だと電気を多く使うため、高密度化が困難であった。しかし、今回のものは、電圧で磁性体をスピンできる為、消費電力を抑えることが出来、ギガビットクラスのMRAMへの道が開けてきた。今回のものは電圧で制御するもので、スピンの大きさが3倍になったというもの、つまり、実用性が大幅に高まったということなのだ。今まではスピンの幅が小さくて、実用にならなかった。(確実に記録ができない)

グラフを見ると、電圧をかけるとスピンが大きくなることが分かる。そして、原因は不明であるとしながらも、負の電圧を加えた場合でも変化を確認できたという。

今回、開発されたスピントロニクス素子が実用化されるには5年は最低かかると思うが、その時には、貫通電極を使ったTSVバス(512bit~2048bit)が使われ、高速、大容量、低消費電力のメモリで、電気を切ってもデータが消えないというものになっているだろう。

MRAM内に常時OSが入っているので、起動、終了が瞬時に行われるだけでなく、ユーザーが使っていないときに、CPUやメモリが1/1000秒単位で電気をON/OFFすることで、より、低消費電力なPCが出来ているだろう。

最近、iOS7がフルマルチタスクを実現したが、OSがコンマ秒単位で電力制御することで実現したという。既にそういう電力制御によって、使っていないミリ秒単位の電気を節約してしまうのである。つまり、サボり上手になるわけだ。CPUやメモリがいつでも寝れる人みたいな感じになる。そうすることでOSがバッテリー持続時間はそのままでマルチタスクになるとか、バッテリー持続時間が伸びるとか、その分軽く出来るとか、そう言う形になる。ある意味、非常に家電ライクな使い方ができるようになる。常に複数の仕事をバックグラウンドで動かし、リアルタイム性が高まる感じ。そして、ハードディスクが動かないので、レイテンシもなし、非常にスムーズ。でも、これは、研究開発なので5年後くらいに実用化されるような話。PCがスマホライクになるのは、まだまだ先かも..

 産総研:電圧による磁化制御を高効率化 2013年6月24日発表
 http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130624/pr20130624.html