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安倍政権の成長戦略、ホワイトカラーエグゼンプションとは?=残業代ゼロ法案/過労死促進法

ホワイトカラーエグザンプションというのは、何気に、かっこいい名前がついていますが、ぶっちゃけサービス残業の合法化です。言うなれば、日本企業全体が和民やユニクロのようにブラック化するというのが的確です。

 日刊ゲンダイ:労働時間「異次元緩和」でブラック企業大喜び
 http://gendai.net/articles/view/syakai/142596

 カレイドスコープ:自民党の「社員・定額使い放題」法案に喜ぶブラック企業
 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-2095.html
 
ホワイトカラーの仕事の成果は、産業分野と違って時間によって成果が決まるものではないため、それを成果中心のものにするため、海外では、ホワイカラー従事者の中でも高額所得者に対する労働時間規制を免除して、つまり、海外では、高額給与の従業員は残業代ゼロであり、ガシガシ働けという制度です。しかし、日本型ホワイトカラーエグザンプションは、経団連の資料によると年収400万円以上と書かれており、ほぼ正社員全員が、残業代ゼロでガシガシ働けという制度となっています。元々は特殊な技能を持った職場では、時間と成果が正比例の状態ではないため、それを是正し、短時間で成果を上げる人により多くの利益配分をするための制度のようなのですが、日本の場合、従業員を残業代ゼロでひたすら働かせる奴隷制度になっています。

 WIkipedia:ホワイトカラーエグゼンプション

この制度自体、海外で行われているといっても、それが行われる職場というのは極めて制限されていて、日本のように幅広く適用されていないのです。この話を聞いて思い出したのは、労働者派遣法の改正です。それまでは、労働者の派遣というのは、極めて限定された特殊な職能にのみ限られていたのですが、それが産業分野にも拡張されて、結果として非正規労働の拡大を助長し、現代の格差社会の一因となった。これと同じようなことがホワイトカラーエグザンプションでも起こる可能性が極めて高いです。残業代ゼロで働かせて、何が起こるか、過労死健康被害、時間貧乏という事になります。労働者の過労死はもちろん問題ですが、それ以外にも、長時間労働による健康被害、仕事以外の時間がなくなり、余暇の欠乏で人生そのものを奪われかねません。残業代がないので、時間も所得も減る。若者が20代は仕事ばっかりで、気づいたら、何もなかったみたいな、そういう人生になってしまうかもしれません。

安倍政権は、こんなものを「成長戦略」と銘打って提出しているのです。自民党は、基本的に経団連と連動していますから、もし、あなたがホワイトカラーの従事者で、年収400万円以上で自民党に投票してしまったら、あなた自身があなたの人生(時間)をこのホワイトカラーエグザンプションが奪う可能性があります。しかも、企業は、あなたの人生を奪う額はゼロです。なぜなら残業代ゼロなのですから。

日本企業は、マネジメントが劣悪だと言われています。効率良く働く環境を整えるよりも従業員をこき使うことばかり考えます。日本型ホワイトカラーエグザンプションは、その典型例です。効率の悪いマネジメントしか出来ない無能な経営者にこれ以上、みなさんの時間と給与を奪われるのは不公平だと思いませんか?

「日本型ホワイトカラーエグザンプション」は、昔の「人海戦術」が名前を変えているにすぎないというのが実態です。マネジメントもろくに出来ない無能な経営者の考えつきそうなことです。