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2012年の太陽電池 国内出荷量381万kW(原発3.8基分の出力)

太陽電池協会(JPEA)が2013年5月31日、日本における太陽電池の出荷量を発表した。

 2012年度の太陽電池国内出荷量は3.8GW、非住宅用が約10倍に
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130531/284994/

それによると、2012年は以下の様な出荷量になったという。

 2012年太陽電池出荷数(1GW=100万kW)
  日本国内:381万kW(100万kWの原発3.8基分:2011年の2.7倍に増えた)
   内、国産のセルモジュールは内228万kW(輸入品が増える傾向にある)
   2012年第4四半期:国内品(88.2万kW)と輸入品(85.2万kW)は拮抗している。
  外国向け: 40万kW
  合計  :421万kW

注:Twitter上で、この数値が数え方が分かっていない、嘘だと言っている奴がいますが、では、どういう風に数えるのが正しいのか提示されておらず、否定に必要な根拠の説明がないんですね。私の経験則上、原発関係で本当の事を書くと、ウジが湧いてきます。北海道の泊原発の時も電力は足りると言った私の主張に難癖をつけてきた連中がいましたが、その北海道電力の見積もりは、私の見積とほぼ同一でした。多分、この記事も彼らにとっては都合の悪いものなのでしょう。本当のことだから。

2013年2月末時点での、固定価格買取制度の適用対象として設定された太陽光発電システムの設備容量は1225.8万kW(内、非住宅用が1101万kW)

日本国内での太陽電池のピーク出力は原発12基分に相当する。年間発電量は、年間1000時間程度の日本の日照時間にロスを考慮して85%程度をかけてやれば、大体の発電量が分かる。大体、年間104億kW程度である。これは、原発2基分である。

夏の電気が足りないというのは、真夏の晴天時のピーク出力の問題なので、原発12基分相当の出力が日本の太陽電池にはあるといえる。そして、年間発電量は、エネルギー自給率に関わってくる所で、その点で言うと原発2基分(原発稼働率60%:年間53億kWh)の104億kWhである。

さて、今回の381万kWという出力が何を意味するかというと、現在稼働中の大飯原発3号機(117.5万kW)、4号機(117.5万kW)の出力を合わせて235万kWなので、2012年の時点で現在稼働している大飯原発3・4号機の1.6倍の出力を持つ太陽電池が国内で新しく作られたということになる。

 WIkipedia:大飯原発

ということは、原発なくても、夏のピークは太陽電池で賄えるという事である。もちろん2013年にも太陽電池が増え続けるだろうから、夏の電気が足りないということは、まず、ありえないということになり、大飯原発を稼働する理由は全くないということになる。なぜなら、夏のピークは、昼間の晴天時に生じるので、太陽電池が電気を作る状況と一致し、結果として、それは現在でも原発12基分のパワーを持っているのである。しかも、去年は、それに3.8基分足されたということであり、このペースで行くと、毎年、原発3.8基分づつ、ピークを補える規模で太陽電池が増えていくということなのだ。

つまり、夏の停電は、もうありえないという事になる。太陽電池を増やしていけば、夏のピークが抑えられ、化石燃料の使用量も減る。2012年は。恐らく32億kWh分の電力を生産できる太陽電池が出荷されたとすると、石油換算(発電効率40%)で8.075億リットル分の石油を外国から買わなくて済む事になり、それは現在、2013年6月4日時点の石油価格1リットル61.7円で計算すると、498億円分の石油を輸入しなくて良くなったといえる。

この数字は毎年積み増されていくので、やればやるほど石油の輸入量を抑えられる。
 2012年 500億円(32億kWh/8億リットル)
 2013年 1000億円(64億kWh/16億リットル)
 2014年 1500億円(96億kWh/24億リットル)

その分だけ国内にお金が還流していくので、日本経済にとって太陽電池は有益である。そして、原発の危険性を回避する上でも、有益である。今回の2012年の出荷実績の381万kWの数字は、それを証明するものといえる。