SKY NOTE

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原発を存続するというバッドストーリー

原発を存続するということは、地震が起きた時の最悪の事態を想定していないと言える。安全装置が十分装備されていない原発を動かすというところが、危機感がないことを示している。耐震性能も足りない。それは福島第一原発津波の影響を軽視した時と全く同じ構図が再び起きている。まるでデジャブを見ているようだ。

 安易な原発再稼働で「10年以内に再び過酷事故」という原子力委試算(2012.1.24)
 http://www.fsight.jp/article/11147
 ビジュアルで説明すると、こんなかんじ
 
 
 耐震基準も十分ではない
  原発の耐震性能と、最近の地震の揺れの強さ(ガル:揺れの加速度を示す単位)
   福島第一原発   : 600ガル(設計基準:実際には460ガルで壊れた)
   ストレステスト  : 700ガル(近年の地震に対し、あまりにも過小な基準)
   阪神大震災    : 818ガル(1995年)
   大飯原発     :1260ガル(3〜4号機 耐震性能)
   新潟県中越地震  :2516ガル(2004年)
   東日本大震災   :2933ガル(2011年)
   岩手・宮城内陸地震:4022ガル(2008年:観測史上最高/世界最大)

    • 過去10年に大飯原発の耐震性能を超える地震が3回も起きている。つまり、原発は日本の巨大地震によって壊れる。

私は、3.11以降、日本のエネルギー、資源、食料の自給について分析してきたが、今、原発をやめれば、まだ救いようがあり、日本をエネルギー、資源、食料が自給できる国にすることが可能である。そして、その自給モデルを世界に広めれば、資源が原因の戦争をなくすことが出来る。

原発推進派の恫喝を無視すれば、この国を幸せな国に出来る。それを暗示しているのは、ホピ族の予言である。ホビ族の予言では、「恐ろしい破壊力を持つ灰」の存在が予言されており、その灰の詰まった瓢箪(ひょうたん)の記述がある。

  • 母なる大地から心臓をえぐり出してはならない、もしえぐり取ったならば、それは灰のつまった瓢箪(ひょうたん)と化し、空から降り、やがて世界を破滅に導く。この瓢箪(ひょうたん)の灰は、恐ろしい破壊力を持ち、川を煮えたぎらせ、大地を焼き尽くし、生命が育たなくなる。そして人々は不治の奇病に苦しむのだ。

内容を翻訳すると...
 心臓         :ウラン
 灰の詰まったひょうたん:ウランの詰まった原発の格納容器の事
 不治の奇病      :放射能障害

  • 「人間は2つの選択で未来を変えることが出来る。正しい選択を取るなら、未来は明るいものとなる」

その答えは、灰の詰まった瓢箪(ひょうたん)、つまり、原発ではないことは明らかである。ホピ族の予言は、人類がどう有るべきか述べている。

  • 地球を敬い、そのすべての命を敬い、母なる地球の上を優しく歩く事

これは、バイオマス自然エネルギーによる環境を汚さないエネルギー、オーランチオキトリウムなどの藻による環境にやさしい石油から作られたプラスチックなのだろうと思う。都市はクラウド化され、高層建築が必要がなくなり、低層の建物が鉄筋のないローマン・コンクリートで作られる。鉄筋が要らないので石炭を燃やす高炉鉄を作らずにすみ、ローマン・コンクリートは、火山灰と石灰と水を混ぜて作れるので、従来のポルトランドセメントのように生産に必要な熱を得るために石炭を燃やす必要がない。そして、そのコンクリートはローマの建物のように数千年もつ、従来のセメントは30年くらいでボロボロになるが、ローマン・コンクリートは空気中の二酸化炭素を吸収し、鍾乳石のように強度が増す。スーパーコンピューターがホワイトカラーの仕事を減らし、自然エネルギーや自然素材の開発が結果として輸出をして外貨を調達しなくても、国内でエネルギーや資源の自給を可能にするので、輸出産業の規模も今の1/2程度でいいだろう。すると、仕事が大幅に減る。その分を労働時間短縮に使い、自給体制が確立する度合いが高まっていく課程で国際経済から離脱。日本は外国の資源に頼らず生きられる独立した国になる。内需依存度85%→95%になる。その結果、多くの人々の労働時間が減るが、同時に賃金水準は据え置かれる。輸出が必要ないので、それが可能となる。国際競争さえなければ、コスト競争などしなくてもよく、国内の経済が循環するように経済を回していけばいいだけなのだ。食料だって、汚染された土地での農業は禁止され、その代わりに太陽電池パネルや風車が、そこに建てられる。それがエネルギーの自給に貢献する。働いていも外国の投資家に金を巻き上げられるような、そんな奴隷国家ではなく、独立した市民の、独立した国が自給技術の確立によって可能となる。そういう技術を世界に広めれば世界は平和となる。人の不幸を食べて生きている人間は、それが気に喰わないので、「そんな事は出来ない」と言うが、私に言わせれば、彼らの言いなりになってしまえば、「幸せに出来ない」と言える。というのは、バイオ石油を作るオーランチオキトリウムの生産に必要な有機物の自給や食料自給には、放射能に汚染されていないクリーンな土地が必要であり、これ以上、放射能に汚染された土地を増やしてもらっては、食料やバイオ資源を自給することが難しくなってしまうからだ。食料の魚だって、福島第一原発事故の影響で太平洋側はほぼ全滅、でも日本海が汚染されずに残っているからこそ、まだ望みがある。しかし、もし大飯原発が事故を起こして日本海が汚染されれば、日本海側の魚も食べられなくなってしまう。原発を止めれば、その望みが絶たれずに済むのだ。

ホピ族の予言は、自然を敬い、環境にやさしい生き方をするべきだと述べている。そういう技術は日本にあるのに、わざわざ安全でない原発を再稼働させて、その望みを絶つことはない。日本の技術を総合すれば、そういう国に出来るのだ。まだ望みがある。