SKY NOTE

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三菱化学、架台の要らないシート状の太陽電池モジュールを開発

1.架台の必要のないシート型太陽電池モジュール

  • 1平方メートルあたり3kgと軽い太陽電池モジュール(通常10kg)
  • この太陽電池は、シート状の太陽電池で1m角3kgと軽いために架台が必要ないという。太陽電池で架台の占めるコストがどれ位かというと、ネットで見積もりを調べてみると3.36kwタイプのもので11万4660円という見積を見つけた。
  • 架台が必要ないので恐らく10万円(3kWタイプで)くらい安くなる
  • つまり、このシート型の太陽電池を採用すれば、太陽電池が11万円くらいは安くなるのだ。それに、従来の太陽電池は1m角で10kgと重たく、大面積に設置するのには屋根の補強が必要で、しかも、その重さ故に地震に対して建物が弱くなってしまう欠点があったが、1m角3kgのこのシート状の太陽電池は、屋根の補強がいらず、地震に対する脆弱性も1/3と軽微だ。
  • この太陽電池モジュールの特徴
  • このシート状の太陽電池モジュールは、ジオアートPVといい、厚さ2.7mmと薄く、オレフィン系高耐久性樹脂で薄膜Si太陽電池をはさんだ構造だという。防水シートと一体化しているため、屋根の防水工事にこの太陽電池モジュールを設置する用途も考えられるという。このジオアートPVは、水平面に設置することを目的としたものであり、垂直面などビル用のものは、別にあるという。このシート状の太陽電池モジュールの利点は、軽くて架台が必要ないことである。これにより、太陽電池が今よりも10万円は安くなると思う。最近、ヤマダ電機が安い太陽電池の販売を開始したが、こういう製品を使って、さらに安い太陽電池を売りだしてほしいものだと思う。
  • 単純に考えると、この153万円という太陽電池が、こういうシート状の太陽電池を使用すると、架台が必要ないので、153万円が143万円になるかもしれないという話である。そうなれば、1kWhあたり20.7円となり、太陽電池の方が割安となる。今回、東京電力の値上げが認められて1kWhあたり25円となれば、太陽電池の方が17%ほど安いということになる。しかも、補助金によって、さらにお買い得になる。そういう意味では、とてもオトクだ。

2.製造コストがシリコン型に比べて半分の有機薄膜太陽電池

  • 資源枯渇の心配がなく、製造コストが安い有機薄膜太陽電池
  • 有機薄膜太陽電池とは、シリコンを使わず、有機材料で出来た太陽電池である。有機材料の何がいいかというと、シリコンと違って資源枯渇の心配がないことである。その上、シリコン型のものに比べて製造コストが半額と安い。
  • だいたいシリコン型は3kWタイプで大体100万円、半額ということは50万円になるということになるから、シート状の物を使って架台を省いて-10万円、有機薄膜で50万円安くなれば、システム全体で90万円程度となり、グッと安くなる。
  • 有機薄膜太陽電池のデメリット(耐久性にまだ問題がある)
  • しかし、この有機薄膜にも弱点があって、上記のリンクの3ページ目を引用すると...
    • 「有機薄膜太陽電池の弱点は水分だ。有機物が水蒸気に弱い。そのため水蒸気の浸透を防ぐバリア材が必要になる。水蒸気に強い有機物を作り上げることができれば、バリア材をある程度省くことができ、現在のコストの一部、例えば4円分の引き下げが可能になるだろう。今から参入するのであれば、この技術に注力すべきだ」(小西氏)。
  • 問題が解決すれば太陽電池が大幅に安く出来る可能性がある有機薄膜太陽電池
  • しかし、そういった問題が解決されて、太陽電池3kWタイプが90万円になり、寿命が20年だとして計算してみると...
  • 年間3000kWh発電×20年間=60000kWh
  • 90万円÷6万kWh=15円/kWhという事になる。
  • つまり、東京電力から1kWhあたり25円で買うよりも太陽電池を設置したほうがキロワット時あたり10円は安くなる計算となる。早く、有機薄膜太陽電池を使った架台の要らないシート状の太陽電池が発売されて、ヤマダ電機なんかで90万円の太陽電池!みたいな感じで販売されるようだと、非常に面白いと思う。ただ、まだ有機薄膜太陽電池は、耐久性が充分でないらしく、まだ、商品化には至っていない。だが、太陽電池がシステムベースで3kWタイプ100万円を切る時代になったら原発なんて、危険で高くて、無意味だと感じるだろうな。90万円は高くて手が出ない人であっても、石油税を原資とした無利子融資政策を実現すれば、1kWhあたり15円で、普通の電気代のように20年間払うことで太陽電池が導入できる。つまり、毎月の電気代が1キロワット時あたり10円安くなって、それで屋根には太陽電池という事も十分可能な時代がもうすぐそこまで来ているのだ。有機薄膜太陽電池の耐久性が上がって、そういうのが早く発売されないかな〜と思ってしまうニュースだった。こういうのが出来たら原発いらないな、ホント。

3.安くなった太陽電池を普及させるために無利子融資制度が必要だ

  • 日本環境銀行という電子銀行を作るべき
  • こういう太陽電池を普及させるために日本環境銀行という電子銀行を作って、石油税と電力消費税、環境債を原資にして、環境にやさしい設備の導入に低利あるいは無利子で融資することが出来たら自然エネルギーの導入は飛躍的に進むであろう。危険な原発を使わず、その上、エネルギー自給率も上がり、環境にも優しい。電力のムラは電気自動車のバッテリーとスマートグリッドで吸収すればいいのだ。
  • 日本環境銀行(財源:石油税3兆円+電力消費税1兆円 1円/kwh & 環境債:金利1%)
  • グリーンローン(20年間無利子融資:財源:石油税で道路作らず、ローン原資にする)
  • 断熱ガラスや自然エネルギーに20年間無利子融資
  • 集光型太陽電池:1.25兆円(8.3円/kwhとして試算:20年後:年間1500億kWh)
  • 住宅用太陽電池:7500億円(15円/kwhとして試算:年間83.3万世帯分)
  • 20年後:年間500億kWh/1660万世帯
  • 断熱ガラス  :8000億円(40万円×200万世帯:20年後:4000万世帯)
  • 風力発電   :7000億円(12円/kwhとして試算:20年後:年間700億kWh)
  • エコカーエコ家電1%ローン(財源:環境債を発行)
  • 省エネ家電やエコカー金利1%の融資を3〜5年間融資
  • エコカー:150万円まで5年間1%融資
  • エコ家電:10万円まで3年間1%融資(繰り上げ返済すれば何度でも借りれる)