SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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ネット時代の組織(クラウドマネジメント)

インターネットが出始めの頃、自分は、ネットによって、企業のヒエラルキーが無くなると考えていた。なぜなら、組織の起源は、トップの情報を階層構造によってねずみ算的に増幅して全体に伝えるという事だから、トップマネジメントという視点から言えば、ネットがあれば、階層構造はいらないという事になる。

でも、実際には、実行時における細かい修正などをするので、結局中間的なマネジメントも必要になり、階層はある一定水準必要だと分かったのだが、情報を増幅する手段としての階層はいらなくなったので、実行時に必要な階層に限定されるのがネット時代のヒエラルキーといえる。

さて、そういう組織の構造を考えていく中で、ネットがあれば人々が繋がるという理想はまだ実現できていないことに気づく、本来であれば、ネットの中に自然発生的に組織が出来、そこで人々が活動をし始め、社会を変えていくというのもインターネットが登場した時の理想であったのだが、まだそれは実現されていない。自由に出たり入ったりする組織、そういうのを当時は考えていた。

ソーシャルメディアが進歩していく過程で、単に人と人が繋がるだけでなく、組織を編成し、社会に影響力を与える活動が出来る。これが当時考えていた理想だった。現在出来ているのは、フォーラムみたいなものに入って議論する事ぐらいで、組織は作れていない。話し合いは出来てもそれを組織化するようなところまではいっていない。やはり、情報の共有だけでなく、そこに決済機能を組み合わせないとダメなのだと思う。無料では人は動かないから。

ソーシャルメディアも単に話すというレベルから、組織を編成するレベルにシステムを設計できていないことも確かであり、そういう意味でオフィスで出来ることを全て網羅するようなソーシャルメディアが皆無だということに気づく、今のソーシャルメディアというのは、ファイル構造として考えると、フォルダがない状態なので、分類して階層化できず、整理されていない。フォーラムがあるとしたら、その一階層のみで、それを実行する為の細分化した階層構造が存在しないのだ。整理編成するのが難しい。

書類の受け渡しは現在でもメールで出来るし、問題点の議論もフォーラムを開設して出来る。クラウドを使えば、書類の整理も出来る。だが、人に役割を設定し、それに応じて報酬を払うシステムがないと思う。それさえあれば、自然発生的に組織が出来上がると思う。従来のように人間が事務管理をするのではなくて、会社の事務処理そのものをクラウド化してしまうというのが理想だ。私は、会社そのものをクラウド化することが社会を変革することになると思う。そういう簡単に自由に出たり入ったりするネット組織が出来れば、人材の流動性が高まり、失業問題も改善するのではないかと考えている。