SKY NOTE

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銀座ソニービルへ行った

今日は、銀座のソニービルへ行った。3Dテレビを見ると、風景は立体感がないけど、近くのもの、特に海の中の魚なんかは、とても立体感がありよくできていた。
 
デジカメを見ると、女性の説明員の方がいたのだが、この方は、こういう場所の女性には珍しく、商品知識が豊富で丁寧に説明してくれた。今年の自分が聞いた商品説明では恐らくトップだ。デジカメの不満、暗いところでピンボケになる、きちんとフォーカスの取れたシャープな写真が撮りたいと言う要望を言うと、それを実現する為の技術的要素、暗いところではコントラストが低くて、フォーカスが合わせにくいとか、ソフトライトをあてればいいとか。そういうアドバイスをしていただいた。自分的にはそういう機能を使わないで撮りたいと言ったら、位相差フォーカスと言う技術を使ったカメラを持ってきてもらって、ソニービル内に用意された暗いボックスの中を撮影させてもらった。ある程度は及第点レベルのフォーカスがあったものの、この製品は、奥行き方向に10cmはくだらない製品だったので、ポケットに入らない。
 
女性の説明員の人に「自分は普通の写真が撮りたいと思っていたが、自分の普通の写真と言うのは、プロが撮った写真なんだなと言う事がよく分かった」「キチンとした写真を撮るのは難しい」「普通の人間が撮るカメラとして、500万画素の裏面照射型センサーだったら欲しい。なぜなら、それ以上の画素数のモニタがないから」と言うと、「確かに、500万画素でしたらプリントも出来ますしね」というあたり、よく分かっている説明員の方だと感じた。
 
ただ、残念ながら自分のニーズ、コンパクトでありながら、暗いところでもフォーカスが合うカメラはなかったので、最後に「音楽コンクールなんかで、時々、トップなしというのがあるじゃないですか、今回のはそんな感じ」という言葉で締めくくった。後で思い返すと、今のソニーには、そういう割り切りがないと感じた。つまり、中位のスペックで小粒にまとめてしまうところがダメなのだ。あるものを得る為に、他をバッサリ切って作る姿勢、そういうApple的な度胸がないと感じる。(キーのないiPhoneとか、キーボードのないiPadとか、物理ディスクのないMacBook Airとか、ホイールのないMagicMouseとか)スペック数的に劣るデジカメを売るのには勇気がいるが、高感度を得る為に画素数をバッサリ切る既存の観念を否定する姿勢が今のソニーには足りない。そういう姿勢があってこそソニーと言う感じがする。要するにトップを狙うと言うのは、そういうこだわりなのだと思う。こだわりがあるからこそ、皆の意見を平均的に聞いたようなものではなく、とんがったものが作れる。そういう「とんがり具合」がソニーらしさだと思う。今のソニーは丸すぎるのだ。
 
あと、フォーカスについては、後で考えてみると、画像解析プログラムでぼけている映像と、そうでない映像を認識できるようにすると面白いと思った。人間の目が赤外線を使わずともフォーカスが合わせられるのは、恐らくは脳が映像からフォーカス処理しているからなのだ。つまり、人間の脳は恐らく、画像解析でフォーカスを合わせている。ダイナミックレンジのあるセンサーがあれば、後は、そのデータを画像処理エンジンが解析して、フォーカスを合わせる。そういう画像認識の研究ではフラクタル画像解析という奴があったと思う。あれは結構早かった。数年前にCEATECの大学ブースで見たから、今ならデジカメに搭載できるかもしれない。もしかしたら、目が二つあるから、その視差も参考にしているかもしれない。視差と画像解析の両輪でフォーカスを合わせているのかもしれないと思うので、私が願うコンパクトデジカメは、二眼レンズと画像解析エンジンで暗いところでもフォーカスが合う3Dカメラである。そういう革新的な製品が作れたら、失われた20年も終わりが近いと感じる。
 
液体レンズ(ソニー〜液体レンズ実用化してくれよぉおお)
http://scienceplus2ch.blog108.fc2.com/blog-entry-781.html