SKY NOTE

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他人の誤った認識を正すのに失敗する

他人の誤った認識を正す事には、自分はよく失敗している。なぜ間違ってしまうかと言うと、相手が間違ったものを信じるからなのだが、それについて理由を言ってきちんと説明したつもりでも、全然分かっていない。これは言葉で説明するからなのだ。認識とは基本的にイメージであり、そのイメージが想起できなければ、いくら言葉の上での説明が正しくとも、正しく伝わらない。

 

私達が言語で物事を理解できるのは、言葉のバックグラウンドにあるイメージがあるからで、そのイメージがマスコミなどで正しく供給されていない情報については、間違ったイメージを正しいイメージに置き換える必要があり、それが出来ていないと、言葉できちんと説明した筈なのに…なぜ分からない?という事になる。

 

経済の知識だと、私達の個人的な資本の形はミクロ経済で説明できるが、その感覚と社会全体のマクロ経済とでは、全く正反対の認識が必要である。このイメージのズレが間違いを生むわけだ。これを単に言葉で説明しようとしても、無理である。

 

この場合、想起しやすい比喩を用いる事になる。消費しているお金を車の燃料タンクの中に入っているガソリンとすると、貯蓄はガソリンスタンドのタンクにあるガソリンという事になる。デフレと言うのは、車の燃料タンクの中にあるガソリンが少ない状態なので、業績を上げる為にいくら、車のエンジンを吹かしても、燃料の総量は増えないので、移動距離は同じである。つまり、この場合、経済成長はしないという意味になる。では、増税して消費すると言うのは、どういうことかと言うと、貯蓄している大企業などの内部留保366兆円をガソリンスタンドのガソリンだとすると、大企業などに増税して消費することは、消費市場と言う車の燃料タンクにガソリンを入れる事になる。この場合、車の燃料タンクの燃料は増えるので、移動距離は増える。つまり、経済成長する。輸出で儲けるのも同じ理屈である。外車の燃料タンクから日本車の燃料タンクに燃料を補充するという感じである。ただ、今の日本は競争力が落ちている為、外車の燃料タンクから入れてもらう事は出来ない、国内のガソリンスタンドから租税によって燃料を補充した方が確実なのである。

 

いささか苦しい比喩だが、一応イメージとして、デフレの時に効率化しても、消費市場に流れる富が変化しない以上は、全くの無意味という説明にはなっていると思う。できれば図解があるとベストである。このように、イメージを想起する比喩などを使って、正しい認識を説明する事になる。こういう比較的、丁寧な説明をしても、「世の中に広まっていない情報は信用できない」という考え方をしている人が大多数であるため、日本で真実が普及するのは、結構困難なのである。これは、宗教のようなものであり、ガリレオが異端審問で聖書に反する事を行って、罰せられたように、問答無用で無視される事もある。よって、真実を広めるのはかなり難しい。少なくとも自分には難しい。