SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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1割の「でかい声」に6割が無条件で付き従うダメな奴隷国、日本

1.1割のワルに6割が付き従うダメな民衆

今の日本は、どう改革して良いのか分からない。なぜなら、政治家がダメなのは分かるが、それを変えれば状況を好転させる事が出来るのに、民衆自身が、それを放棄しているからだ。日本と言う国は、上に立つ1割に6割が付き従う国民性がある。それは、私が子供の頃にいじめで体験した事だ。1割にワルに従属する形で6割が沈黙を決め込む、そうする事でいじめられている私は、7割の人間が全く味方にならない状況に陥った。

 

2.正義を信じない荒んだ国民性

逆に言えば上に立つ1割が変われば、それで改革ができる。だが、大抵の場合、粗暴な人間が上に立つ、なぜならば、多くの人は、正義を信じていないからだ。力のみを信じている。力を我侭放題に使う人間に力が偏る。正義など建前で嘘臭い、そういう国民性なので、正義に基づいて皆が連帯するなどと言う流れは生まれない。ある意味、そこまで心が荒み、貧しくなっているのが今の日本人。

 

3.日本を支配している1割の正体

彼らが信じている力とは、マスコミのような全体に響くもの。全体の合意があれば、それで動く。だから、全体に声を響かせる事が出来る力があれば、それで、一定の評価が得られる。テレビや新聞がそれに該当する。しかし、テレビや新聞のビジネスモデルの大半は広告、これを戦後にアメリカに抑えられてしまった。当時、日本の満鉄諜報部が研究していた複数の報道機関を一つの報道機関として動かす研究。つまり、外から見れば、複数の報道機関が有り、それぞれが自由に物を言っているように聞こえるが、実際には根っ子の方で繋がり、一つの報道機関。つまり、報道による独裁を可能とする研究が行われていた。これを用いると、一見、民主主義国であっても、裏では情報による独裁体制を築けるわけだ。戦後、アメリカの諜報部は、日本がそう言った研究をしている事を知っていた。だから、戦後のアメリカが真っ先にやった事は、その研究を行っていた日本の満鉄諜報部の指導的な立場だったA級戦犯だった里見甫(さとみはじめ)を無条件で巣鴨プリズンから釈放した。そして、出来たのが今の電通共同通信社だ。

 

4.情報独裁の仕組み

仕組みはこうである。まず複数の報道機関をひとつにまとめるには、金の流れを一本化する事。この場合、広告において独占的な支配権を握る事。テレビ局の収益源の99%、新聞の収益源の60%は広告である。故に、その状況で、広告のコントロール権を握れば、資本的にテレビや新聞をひとつにまとめる事が出来る。さらに通信社の情報に依存させる事で、独自取材能力をなくさせる。情報においても通信社と言う紐でひとつに束ねる。いわば情報の一本化である。特に選挙の情報はコントロール対象として重要だ。そうやって情報による独裁体制をつくり出し、それが完全な形で成功しているのが日本なのだ。日本で何か特別な事が起きた時に、報道が同じひとつの方向になるのは、それは、日本の報道が支配されている証拠なのだ。最近では、鳩山総理が辞めさせられた時の普天間報道が印象的だ。あの時は、当時の米国の方針に逆らい、日本が独立するための方針を貫こうとした鳩山総理をマスコミが潰した。鳩山政権がやろうとしたことは、報道の独裁体制をなくすため、クロスオーナーシップ規制による新聞社とテレビ局の資本関係の分離、ひかりの道構想によるインターネットによる情報の寡占状態の打破、そして、沖縄基地の縮小、明らかにアメリカによる日本支配にNOを突きつける政策だった。これをやろうとした矢先に、普天間報道の集中攻撃を受けて、結局、鳩山総理はやめさせられた。普天間基地の移設の何が悪いのか、今、どれだけの日本人が理解しているだろうか?誰もいないだろう。なぜなら、あの批判そのものは意味がないからだ。意味があるとすれば、それが半年間、同じ事をマスコミと言うメガホンで日本人が聴き続けていた事。意味がない事を半年間もマスコミが一体となってがなり立てる。それが異常な事だと分かるだろうか?冒頭にいった1割の大きな声に6割の人間が無条件で従う国という日本の意思決定プロセスから見れば、そこに意味がなくても「でかい声」であれば、それがコンセンサスになり、無条件で全体の合意となる。

 

5.正しかろうが間違っていようが「でかい声」であれば、それに従ってしまう理由

正しかろうが間違っていようが、関係なく、「でかい声」で全体に響き渡れば、それで決定事項となる。その日本人の特性を最大限に利用して、アメリカは日本を支配しているのだ。そして、そういう1割の人間に6割の人間が付き従う諸悪の根源は、戦前、戦中の教育勅語を中心とする独裁教育だった。アメリカは、戦後、そのシステムに乗っかっただけなのである。戦前・戦中の日本の教育思想や報道を支配する研究が、現在の日本を改革の出来ないダメな国にしているのだ。日本の本当の改革は、教育勅語的な全体主義思想を完全否定し、電通を始めとする報道独裁体制を何らかの形でなくす事が出来れば、日本も諸外国と同じように改革が出来る普通の国になるだろう。現状を見ると、そこへ行くには、まだまだ遠い道のりがあると感じざる終えない。