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脳は、明確なゴールがないと、やる気が維持できないというマウス実験

脳は、明確なゴールがないと、やる気が出ないというGigazineの記事が興味深い。

 

 明確なゴールがないと

 「やる気」と関わる神経伝達物質セロトニンが…以下略

 http://gigazine.net/news/20170216-serotonin-motivation

 

このGigazineの内容、若干、タイトルと記事の内容がズレていて、ワケ分からない所があるのだが、読んでいくと、何となく分かったので、そこを解説すると、セロトニンとは、基本的にの脳を制御する側の脳内物質です。

 

 幸福感を高めるセロトニン!医学博士がわかりやすく解説(基本編)

 https://www.life-rhythm.net/happy-hormone-serotonin1/

 

ドーパミンなどで集中したり、興奮してしまう脳の状況をセロトニンが制御してブレーキをかけてくれる。冷静になる側の脳内物質です。自律神経を安定化させる脳内物質でもあるいわば、バランサーです。セロトニンが不足すると脳を制御できなくなり、鬱状態になったりします。これは不安心理に脳がブレーキをかけられなくなる為です。

 

やる気というのは、どちらかといえば、ドーパミンやエンドルフィンのような脳内物質の担当です。セロトニンは、そういうのにブレーキをかける側なので、むしろ、やる気が減退してしまう側の脳内物質です。そこで以下のようなマウス実験が行われました。

 

---Gigazineの記事引用---

数秒間だけセロトニンを生み出すように誘発させられたマウスは「水を探す」「穴を掘る」のような行動をしていない時のみ、移動速度が約50%低下しました。この速度低下は、個体の持つ移動速度とはほぼ無関係なもので、日常に不自由をもたらすほどの「運動障害」を起こすことはありませんでした。

研究チームによると、この結果は「セロトニンはやる気を減少させるが、はっきりした目的があればやる気の減退を克服できる」ことを示しているとのこと。なお、セロトニン誘発を数週間にわたって反復して行うと、今度はマウスはより迅速に行動するようになったそうです。

---引用終了---

 

つまり、セロトニンを分泌するように刺激されたマウスでやる気を減退させても、明確な目的があれば、それが減退しないという事なのです。つまり、やる気を持続させるのには明確な目標が必要だという事がマウス実験で証明されたという事です。

 

この記事が興味深いのは、要するに何かを諦めてしまうのは、明確な目標がなかったからではないかという事なのです。新しい事を思いつくとドーパミンなどが分泌されて、一時は興奮状態となりやる気が出ますが、その後でセロトニンが分泌されてやる気が萎んでしまうみたいな、そういう事ってあると思うんですよね。でも、明確な目標があれば、そういうやる気の萎みを抑制できるという事が、この実験結果が示唆する事です。そう考えると、目標を曖昧にせず、具体的にすることが、非常に重要である事が分かります。高すぎる目標を設定してしまうと、曖昧になってしまうので現実的で具体的な目標を設定し、それを着実にこなしていく事が、モチベーションを維持しながら目標達成するのに有効なようです。