SKY NOTE

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手首から手の動きを読み取るVRセンサー「UnlimitedHand」

腕に巻いたモーションセンサーで腕の動きを認識し、同時に筋変位センサーアレイによってユーザーの手の動きセンシングした上に、電気刺激を与えて筋肉を収縮させ、疑似的な触覚フィードバックを再現するというセンシングデバイスをH2Lという日本の企業が開発した。SONYが2億円を出資している事から、将来のPlayStationのコントローラーになるのではないかと期待されている。

 [プレスリリース]H2L, 総額2億円の資金調達を実地 | H2L Inc

限定販売でAmazonで販売されている。値段は35000円だ。 

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技術概要 – UnlimitedHand

手首の筋変位を他方公のセンサーで感知し、手や指の動きを推定し感知するとの事。

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Amazonのレビューを観ると、まだまだという感じがする。現時点では、35000円と、センシングデバイスとしては、とても高価であるが、量産モデルではない限定生産モデルである事を考慮すると、将来に期待といった所だ。20年くらい昔にVRの事を考えていて、手首の筋肉に流れる電気信号を読み取るセンシングデバイスがあったらいいなと思っていたが、それが完璧ではないにせよ実現している感がある。これは筋肉の動きを多方向のセンサーで読み取る方式なので自分が思い描いたものとは若干違うのだが、考え方は理解できる。

 

指の動きをセンシングできる所が、このセンサーの真骨頂だろう。大昔の任天堂パワーグローブのバンド版といったところ。こういったセンシングデバイスは、ただ感知できるだけではダメで、それがユーザーの指の動きを正確に感知できる精度が重要、筋肉の動作から予測する方式との事なので、いかに予測精度を上げて、感知タイムラグを減らし、直感的な操作が出来るかが勝負の分かれどころだろう。

 

自分は、センサーが高価なので、手の動きはVRユニットの光学センサーからAI画像認識で把握し、触覚フィードバックのみを手首で再現するという形の方がいいような気がする。画像で把握した方が、手の動きを高精度で把握できるような気がするからだ。しかし、量産して数千円で両手分のセンサーが購入でき、指の認識精度も高いようであれば、センサーでもいいという感じがする。手が自由に使えるセンシングデバイスは面白い。もっと小型で低コストなものが出てきてほしい。

 

現状で実用的なのは、NintendoSwitchのJoyConのようなコントローラータイプという感じがするが、この触覚フィードバックタイプの手首センサーには未来を感じる。指の動きを再現できれば、VRで出来る事が広がる。MagicLeapなどで手の動きを画像認識でセンシングしてもAI認識が遅くて、使い物にならなかったので、使えるセンサーであれば、期待したい。