SKY NOTE

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何の為に戦うのか?

何の為に戦うのか?というテーマを考えてみたい。生きるとは戦いの連続である。戦うべきかどうするか悩む時、そもそも自分は何で戦うのかという基本的な問題にぶち当たる。戦いを客観的に捉えて、何の為に戦っているのか考えてみると、戦いの意味が見えてくる。今日は、その意味について書いてみたい。

 

1.成長する為に戦う

普通、何の為に戦うのかと聞いて、大抵の人は「勝つ為」というが、実は、これは論理的に言うと間違っている。なせなら、大抵の人は勝つまでには、何回も負けなければいけないからだ。つまり、この場合、成長して勝つ為に、まず負けてみる為に戦っているというのが正しいのである。つまり、敗北が勝利を導き出す為に戦っている。そういう意味ではエジソンは正しい、彼は「999回、電気がつかない発見をした」と言った。つまり、それらの「発見」によって1000回目の成功があるわけである。つまり、この場合の戦いは成長する為に戦っているのである。

 

2.生き残る為に戦う

戦争などは、死んだらおしまいであるから、そうならない為の戦い、つまり生存の為の戦い。アポロ13号の事故では、月への飛行中に燃料タンクが爆発した。その結果、地球に帰還するまでに様々な問題と戦った。これは生き残る為の高い。生活する為の戦いも、ある意味生き残る為の戦いである。

 

3.勝つ為の戦い

勝利する事が目的の戦い、これは成長する為の戦いを終え、敵に勝てる見込みが出来た段階で勝つ為の戦いが発生する。敵に勝って何らかのものを得る為の戦い。

 

自分を育てる戦い、生き残る戦い、勝つ為の戦い。それぞれの戦いにおいて目的が違うので、その手段が違う。例えば、自分を育てる戦いというのは学習が基本である。生き残る為の戦いというのは、生存する条件を獲得する戦いである。そして、勝つ為の戦いは敵を下す事が目的の戦いである。

 

勝つ前に自分を勝てるまで育てなければいけないので、まず、自分を育てる戦いをしなくてはいけない。これは負けていいのである。重要なのは負けから学習する事、勝つ事ではない。それを過ぎると勝つ為の戦いに移行する。勝つ為の戦いは、どうやったら勝つかという事を考える戦い。それぞれのステージにおいて考える事が違うのである。だから、自分を育てるステージで勝ち負けにあまりこだわらなくて良い。負けを直視して、学習する事こそ、育てる段階では必要。その上で勝つ事を考える。生き残る戦いというのは自分の生存条件を設定する。その条件をクリアする為に必要な事をするのが生き残る為の戦い。

 

そう考えると、自分は、生き残る戦いか、勝つ為の戦いしか考えておらなかった。自分を育てる戦いはしてこなかったといえる。勝ち負けにこだわると、最初から負けがわかっている戦いはしないのである。これは生き残る戦いにも共通する。生き残る戦いでは死んだら終わりなので、終わらない為には、そもそも無謀な戦いは最初からしない。しかし、自分を育てる戦いでは死ぬ事はないので自分を成長させる為に負けてもいいのである。

 

例えば「デモをやったって、無意味」というのは勝つ為の戦いの考え方。しかし、この考え方の欠陥は、勝つまで自分を育てなければいけないのに、その養育過程をスッ飛ばして勝つ事を考えている事。本当に必要なのは「デモで仲間を増やして市民運動を育てる」のが第一段階、それが一定レベルを超えると、勝つ為の戦いに移行する。つまり、真に勝つ為には、自分を勝つまで成長させる戦いを経なければいけない。それを経ないで、いきなり勝つ事を考えてしまっている段階で既に負けている。ケンシロウ的に言うと「お前はもう、負けている」のである。

 

このように、戦いには何の為に戦うのかという事を明確にしておかないと、そもそも、その戦いの目的すら達成できないお粗末な事になってしまうのである。つまり、戦う意味をよく考えてから戦えと言う事だ。