SKY NOTE

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人を動かす対話

Twitterを見ていると、自分の関心のある世界の中でしかないと思う事がある。本当は多くの人に、現在の日本の危機的な状況を伝えたいのだが、政治に関心のある人くらいしかヒットしない。時たま地震に関する事で数万のインプレッションがあったりするが、それは大体、恐怖から来るものである。自分は地震についての客観的な情報を提供しようとしたのだが、ものすごいインプレッション数が出てきて、恐怖でヒットしているなと、でも、自分は恐怖による関心ではなく、リラックスした状態で関心を持ってみて欲しいと思っているので、こういう形での伝え方は、あまり良くないと思っている。第一、恐怖は長続きしない。人は長期間にわたって緊張し続ける事は出来ない。

理想的なのは、リラックスした状態で情報が拡散する事なのだ。でも、政治の話は希望の持てない駄目な話ばかりで、面白くない。建設的な成果がまるでない世界なのだ。そういうつまらないものを知れと言っても、聞く耳を持つ人などいないだろう。まるで勉強ぎらいな子供に数学をやれと強制するようなものだ。無理である。興味もないし、やる気もない。そういう人間にいくら言っても無理なものは無理である。「では、どうすればいいのか…」そう悩んでいた時、町山智弘さんのYouTube動画を見て目から鱗が落ちた。

この動画は、マイケルムーア監督のドキュメンタリー映画の町山さんの解説なのだが、そこでわかったのは、世界の興味深い情勢を伝えて、それと比較する事で日本の政治について考える様な視点が面白かった。つまり、ストーリーにして語ると言うか、そのストーリーを解説するというスタイルは、お勉強と言う感じがしない。それもほこりが積もったような暗いお勉強ではなく、広い世界の事を伝えている。例えば麻薬や覚せい剤はアメリカでも日本でも犯罪のかなりの割合なのだと言う。それをポルトガルでは、15年前に合法化したら、どうなったかというと、薬物使用者が激減したという。というのは、合法化して隠す必要がなくなったので、中毒になっても病院にすぐかかって治すので激減したと言う。これ凄くないですか?麻薬って、ヤクザの収入源にもなっているものですよ。それが合法化すれば激減するって事が分かっちゃった。もっというと、日本の闇世界の資金源に覚せい剤って重要な位置を占めていると言われてます。それを合法化したら、一気にそういう連中を資金的に潰せるって事じゃないですか、凄くないですか。それに覚せい剤の犯罪者が減った事で、それによる裁判費用や刑務所費用が減ったと言う。かなりの割合を占めていた犯罪が減ったのだから、そういうコストが大幅に削減できるのだ。ワルもやっつけられて、行政コストも下げられて一石二鳥ではないですか。ぜひとも日本でも害の少ない大麻辺りから合法化して欲しい。アメリカで犯罪のトップは麻薬だという。合法化したらトップの犯罪がなくなるかもしれないのである。

ノルウェーでは死刑が完全に廃止された。無期懲役もない、そのかわり刑務所で罰を与えるのではなくて、シャバに出た時にどうやって生活するのか、その後の生活について社会に復帰する事だけを徹底的にやるのだと言う。その結果、再犯率がわずか2割、アメリカは再犯率は8割、その最大の理由は刑務所を民営化しているから、経費削減ばかりしているので、刑務所がただ閉じこめるだけの施設になっちゃって、出た後何も出来ないし、生活力がなくなる。だから犯罪を繰り返す。北欧では、麻薬でも、その原因を追及して治そうとするのに対して、日本やアメリカでは、ただ刑務所に入れてハイ終わり、だから再犯率が高い。

アイスランドではサブプライムローンの時に財政が破綻したが、今は立ち直っていると言う。なぜかというと、ギャンブル的な投資をやったヤツラを全員刑務所にぶち込んだからだと言う。ところがサブプライムローンを起こしたアメリカの金融関係者は誰一人として起訴もされていない。だから、またやるでしょ。これを聞いて、自分は、日本も原発吹っ飛ばしたバカ共を豚箱にぶち込んだ方がいいと感じる。その方が復興が早く進むだろう。無意味な除染にお金を使わず、安全な場所への移住経費に使える。駄目な奴はやっぱ、刑務所にぶち込んだ方が社会の為って事が世界を見るとわかる。

つまり、悪い政治をただ批判するのは、つまらない、世界を見て、いい政治のお手本を見て、こうすればいいんだと思えば、やりたくなる。プラス方向の発想になって行動したくなる。実話だから説得力があるしね。そういう切り口で対話すると、つまらない政治が面白くなる。単にアメリカがいいと思うのではなく、世界を見て、その上で何がいいかって事が分かるようなワイドな視点、着眼大局とはこのこと、そういういいものを見れば真似したくなる。つまり、いいものを見ることが大切。ダメなものばかり見ているとうんざりする。足りなかったのは、こうすればいいって言う明確な方向性がみえる主張。いい政策を見る事で、それは明瞭に見えてくる。そして、それと反対の政府を潰し、新しい政府にする意欲を生み出す。それが大事なのだ。動機にプラスのものがないと人は行動できない。

アイスランドの事例から、経済に悪影響をもたらしている投機家をブタ箱にぶち込むと、景気が回復する事、そして、アメリカや日本のような野放図な経済の自由化は間違いであり、景気回復には秩序が必要な事。ポルトガルの事例から、麻薬を合法化すると、その常習者が激減し、裏社会の収益の一角を取り崩せると同時に、国の経費削減になる事。ノルウェーの事例から、単に公共施設を民営化すればいいと言う論理は間違いである事、そして、厳罰ではなく更生教育を徹底する事で再犯率を大幅に抑える事が可能な事。