SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

苦労しなくていい

私は子供の頃、祖母に我慢が美徳として叩き込まれた。だから、どんな事をしても、私は怒るという事を滅多にしなかった。たまに怒ったら、周囲が驚いたくらいだ。だが、高校生くらいになって、その考え方に矛盾を感じ始めるようになった。我慢のし過ぎで体が重くなって1年中、風邪を惹き、毎日が辛くなってしまった。家では仲の悪い義姉と、学校ではクラスメートから訳の分からない理屈を聞くハメになる。そうやって1日中、しんどい毎日を暮らすうちに、苦労というのは馬鹿げていると思うようになった。我慢してもなんら報われる事はない。我慢を他人に利用されるだけだ。そう思った私は、人が苦労する事や辛い事、そういうものを解決するテクノロジーや発明に興味を持った。

我慢というのは、何から生まれているかというと、無駄から生まれている。無駄な作業や無駄な仕事、そういうものが積み上がって人が不必要な仕事をさせられ、苦しむ事を我慢という。だから、無駄を省く効率的なシステムなり、プロセスなりを実現する事が美徳であって、我慢はそういう無駄を放置し、他人を痛めつける悪徳である。ましてや、そういう悪徳行為を美徳だという大馬鹿者は、私から見れば軽蔑の対象なのである。つまり、私にとって祖母は大馬鹿者であった。

そこで、今の世の中を見ていると、お金があるのに、それが流れていないので、皆が貧乏になっている。さらに、コンピューターの時代に未だに紙を使っている仕事も多い。そういう無駄を省き、皆が楽に生きられる社会を実現するべきだというのが自分の理想とするところである。それは実現するか分からないものではるが、それを皆が信じれば出来なくもない、ちゃんと数字も根拠もあるものである。

仕事を省いてしまったら失業するではないかと思うかもしれない。それは、労働時間が長く、単位時間辺りの給与が上がらないからである。もし、労働時間を短くし、単位時間辺り給与を上げ、雇用者数を据え置いたならば、それは可能である。でも、それでは生産コストが高くなって、物価が上がって無意味だと思うかもしれない。だが、AIを使って仕事を合理化して無駄を省けば、そんな事はない。野村総研では今後数十年以内に日本の仕事がAIによって49%は代替できるのだという。それがもし本当ならば、今のままの雇用形態であれば、雇用者の49%は失業する事になる。失業率49%の世界になってしまったら、最悪の世界になっている。つまり、どっちみち、雇用形態の抜本改革が必要であり、それは沢山働くのではなく、AIを使って、人間の仕事を減らす方向でなければ、失業率49パーセントの最悪の社会が生まれるだけなのだ。つまり、TPPで労働規制緩和をするというのはAIの時代に合わない時代遅れな考え方なのである。

では、どうやって、そういう雇用形態が許される社会にするのか、例えば、国際競争をしていると、どうしても他の国が、人間を安く使い、同時にAIを使って極限まで安くした製品を売り始める。そうなったら、貿易で食っていく形では、そういう社会は作れないだろう。たとえ商品として安く作れても、それを買う給与がない国民だらけになってしまっては無意味なのだ。では、どうするか、日本は内需85%、外需15%の国なので、内需をより強くし、外需の割合をもっと少なくする。例えば、エネルギーや食料を自給すると、それは大体、20兆円程度の外貨に相当するので、GDPでは4%に相当する。つまり、その分、外貨を稼ぐ必要はなくなるので、内需89%、外需11%の国にし、国際競争で食っていくのではなく、自分の国でエネルギーを作り、飯も作る。そういう国にしながら、国内で富を再分配すればいい。

富の再分配で何がどうなるかというと、現在、日本には、大企業を中心に354兆円もの内部留保がある。昔は、景気が悪くなると、これを取り崩して給与に充てていた。その結果、消費者の懐には常にお金があり、消費は伸び続け、経済は成長し続けた。しかし、1989年のバブルショック以降、これが一気に逆方向になった。それ以後日本は、まともな経済成長が出来ない国になった。この内部留保外形標準課税の一環として6%課税し、法人税の租税特別処置などを見直し、合法的な脱税が出来ないようにして、同時に消費を萎縮させている消費税を廃止するなどして、内部留保を企業から強制的に吐き出させて国が、医療、介護、教育、エネルギー、食料、耐震補強など、国の重要な仕事に割り振って消費し、需要を増やす。その仕事で給与をもらった人が消費をし、さらに消費が広がっていく。

そうすれば、現在のGDP499兆円が十数年後に700兆円になる。つまり、再分配によってGDPを700兆円(1.4倍)に出来るのである。それも通貨の価値を減らさずにそれができる。GDPが700兆円に積み上がれば、そこから支払われる給与も1.4倍の280兆円程度になり、それを5300万人で割ると528万円である。つまり、皆の供与を528万円にしても大丈夫な量の富が流れるようになるのである。当然、非正規雇用などなくなる。そして、自由貿易から距離をとり、それにAIを使って労働時間を半減させ、単位時間当たりの賃金を2倍にし、雇用を確保する。すると、週休4日制で、年収は528万円、失業率は数%という国ができる。

なぜ、休みが多くて、年収528万円ももらえる。こんなに楽な社会が生まれるのか?それは、国際競争に合わせるという赤字にしかならない無駄な仕事を省いて、国内産業に切り替え、労働時間短縮で落ちた生産性は、AIで補い、再分配で富の流れの無駄を省く事で、そういう楽な社会が生まれる。

無駄を省いて効率化しているのである。人間がしなくいい仕事は機械に任せ、国際競争やっても赤字にしかならないから、そういう仕事そのものをせず、そのかわりに、エネルギーや食糧は新技術で自給する。つまり、無理をしないで楽をする。それが一番であり、それで皆が幸せになれると私は言いたいのである。
 

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