SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

電力自由化でも家は安くならないようだ。2016.1.12現在

電力自由化、安くなると思って、東京ガスの試算ページへ行き、計算してみると、年間4363円お高くなりますと出た。

 東京ガス:電力
 http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/index-j.html

安くなるんじゃなかったんかい!!と思ったのだが、料金の詳細をみると、300、400kWhまで定額(定額料金の数字がないので分からない)で、それ以降の電気料金は割安なのだけど、家の電力消費量は毎月平均180kwhくらいなので高くついてしまうのだ。あとは、夜間電気料金が安いというのも、昼夜あまり電気の使用料に変化のない家は節約効果はない。SoftBankも似たような感じだった。

 東京ガス:電気料金の計算例
 http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/plan/kanto/standard/index-j.html

つまり、沢山電気を使っている人はお得、そうでない人は損ということなのだ。だから、普段から節約をしていて電力消費量の少ない家は、東京ガスのプランではお得にならない。

ちなみに、家のような電力消費量が少ない家が損になってしまうのは、東京ガスの料金体系と東京電力の料金体系を比べれば分かる。基本料金は、双方ともあまり変わらない。

これを見ると分かる通り、安くないです。(悲)よくよく考えてみれば安くできる条件が揃ってない。まず、格安の電力源となると、石炭火力になるが、これは二酸化炭素を出すのでダメ。(石炭火力の新設は認可されない)それなら、基本料金を安くできるかとなると、その大半は送電網の維持コストであり、これは、同じ送電網を使っている限り大きく変わる事はない。または、最新式のガスコンバインド発電方式、これだと発電効率が従来の40%が最新型だと60%になり、同じ量の天然ガスで1.5倍の電気が作れるので発電コストは2/3になる。それに、天然ガスのコストは、石油と連動するので、現在の石油価格は1バレル40ドル台と安いので安くできるはずだが、実際にはアベノミクスで円安になってしまったので、それほど安くなってない。

ある意味、ISをやっつける為にサウジアラビアが石油を増産して、石油価格が安く抑えられているので、ロシアがISをやっつけたら、石油価格は高騰するだろうから、長期的に見れば高くなるだろう。では、電力自由化はお得ではないのかというと、それは、今後の再生可能エネルギーの技術革新によるところが大きいといえる。最も有望なのがペロブスカイト太陽電池だ。この太陽電池は、材料が高価なシリコンではなく、安価な鉛を使い、製造プロセスも真空プロセスや高温プロセスが必要ないなど、低コストで、一説には7円/kWhも夢ではないとの事。しかも、石油と違ってコストは、設備の購入額+維持費のみなので、エネルギー価格は石油のように産油国の都合で上がったり下がったりする事はない。お天気によって供給量は変動するが電気自動車のバッテリーに蓄電していけば、そのムラも吸収できる。現在は耐久性に難がある為に実用化できていないが、劣化原因はつきとめられており、それが解決すれば、あとは量産のみということになる。恐らく、ISがロシアにやられて石油価格が上がるタイミングでペロブスカイト太陽電池の実用化というニュースが飛び込んでくると思う。そうなると、ペロブスカイト太陽電池の電力を販売する会社の電気料金が安くなるんだと思う。でも、それは今ではないので、現時点で発表されている料金(SoftBank東京ガス)を見ると、あまり大きく変わる事はないみたいだ。