2016.1.5　市民連合の新宿街宣に行ってきた。

去年の暮れ、安保法制廃止を求め、SEALDsを始めとする国内の5団体が連携して「市民連合」を結成した｡

その市民連合最初の街頭宣伝が1月6日、正午から新宿駅西口で開かれた。

　2016.1.5 市民連合新宿街宣
　

00:20 あいさつ
01:47 主旨説明
03:01 　小林節慶応大学名誉教授（憲法学者）
07:11 　滝本ちかさん　（熊本ママの会）
13:17 　吉田忠智参議院議員　（社会民主党党首）
18:41 　香山リカ立教大学教授　（精神科医）
24:05 主旨説明：福山慎吾さん　（総掛かり行動実行委員会）
26:07 　高田健さん　（総掛かり行動実行委員会）
32:53 　蓮舫参議院議員　（民主党：代表代行）
40:00 　内田樹神戸女学院大学名誉于教授
47:45 　志位和夫衆議院議員　（共産党委員長）
55:25 主旨説明：小田川さん　（総掛かり行動実行委員会）
58:59 　中野晃一上智大学国際教養学部教授　（政治学）
1:10:27　本間さん　（SEALDs）
1:15:44　想田和弘さん　（ドキュメンタリー映画監督）
1:19:45　初鹿明博衆議院議員　（維新の党）
1:27:54 さいごの挨拶　佐藤学学習院大学教授（教育学者）

オートフォーカスが効かなくて、ピンボケ。
　こちらの方が高画質↓
　https://www.youtube.com/watch?v=RdfITgNCS6s

冒頭の憲法学者の小林節教授の演説の書き起こし（3分43秒）

要約
安倍政権のやっている事

　1.軍隊を差し出し（安保法制）

　2.国土を指し出し（辺野古）

　3.市場を差し出し（TPP）

TPP。あれ、一瞬安い食料品が我々のマーケットに入ってきますけど、その間に日本の食糧生産能力は衰滅させられてしまいます。そして、アメリカに日本の市場が一方的に管理されてしまいます。

　4.富を差し出し(消費増税→法人減税→配当金→外国人投資家)

消費税増税のことに関してですね、軽減税率だなんてトリックをしていますけれど、要は一部据え置きの増税に変わりはないのでありますけれども、我々庶民から、広くたくさん金を取っておきながら、法人税減税と言っているでしょ。これ、我々に返ってこないんですよね。法人税減税すると、企業の収益が上がりますから、それは株の配当になって、アメリカのハゲタカ・ファンドに回っていくんですね。

ですから、安倍さんのやっていることはですね、『日本を取り戻そう』と言いながら、日本を売り渡す、日本をアメリカに差し出すということをやっている訳です。だから、安倍さんたちのやっていることは、『反日的』だと思います。それと戦って、それを食い止めようとしている我々の態度は、非常に『日本的』であると思います。

選挙について

安倍さんの根拠は国会で、実質得票率13％、形式上の得票率43％で、70％の議席を取っていることに由来するわけでありますから、野党がきちんとまとまれば、50％近くの人が入るわけですよね。ですから、すべての総選挙区で、野党が四の五の言わずにですね、縄張り争いなんかしないでまとまれば、確実に政権交代なんです。今年は、嫌でも参議院選挙がきます。参議院だけでも勝てば、政権はレームダック状態になります。そうすると、今度は暴走は止まります。ですから、本当に政治家というのは、それぞれの意見を張り合ってつまらない縄張り争いしていますけどね、我々、政治家でない者の力と気持ちで、『まとまりなさい』と呼び込んでほしいと思います。

この小林節教授の言葉に、市民連合の結成のコンセプトが凝縮していると思う｡とにかく市民が連携して、野党をまとめ、戦争法やTPPを止めていくんだと、外国に富を横流しをする法人税減税なんてやめるべきなんだと、そういう市民の連携から、新しい日本をつくっていくという考え方。聞いていて全くその通りだと思った。