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「駆けつけ警護」で日本が失うもの

「駆けつけ警護」という名の実質的な軍事派遣で南スーダン自衛隊が派遣される。

 

 危険きわまりない南スーダンへの「駆けつけ警護」

 

外務省の報告書 南スーダン情勢 抜粋

さらに国内の治安悪化を増長する危険をはらむ。

国連人権高等弁務官は、民族主義的なレトリックヘイトスピーチ及び特定の民族への暴力の扇動の増加は極めて危険であり、ハイレベルの共同体指揮者及び、政治指導者たちによって抑制されない場合には、大領虐殺に繋がりかねないと警告

 

自衛隊が派遣されるスーダンの危険が増している事は外務省報告書からひしひしと伝わってくる。安倍政権は、そういう所に自衛隊を派遣しようとしている。つまり、自衛隊に戦争(人殺し)をさせようとしている。戦争と言う既成事実を作って、戦争をしない国と言う日本が築き上げてきた信用を消滅させると言う魂胆なのだ。

 

それによって海外にいる邦人が危険に晒されるようになる。今まで戦争をしない国と言う事で、敬意を持って扱われていたのが、普通の国と同じようなランクに落ちる。そして、同時にテロの対象になりやすくなる。イスラム教では、攻撃してくるものには反撃して良いとと取れるコーランの一節がある。日本が憲法9条を守り、海外で戦争をしないと言う事は、イスラム的に見れば、非常にコーランに乗っ取った立派な行動であり、だからこそ、日本はイスラム諸国と欧米とは違った次元で友好を築き上げる事が出来ていたとも言える。しかし、今回の駆けつけ警護という軍事派遣によって、そういった信頼が失われるのだ。これは大きな損害だ。そして、一度失った信用は、大体取り戻せない。日本人は、安倍晋三と言うタカ派の指導者を選んだばかりに、海外で持っていた特別な地位を失おうとしている。積み上げるのには何十年とかけて作られた信用が、一瞬にしてなくなってしまう。それは、海外にいる邦人に有形無形の形で振りかかってくるだろう。

 

海外の友人を失っていく日本は、段々と欧米のように戦争をする国と化していくだろう。邦人が敵と見なされ、テロの標的となり、海外との摩擦が増え、その度に軍事力を展開するような事態が続けば、段々と、外交関係が荒んでくる。そして、軍事費が増えて、社会保障費が削られ、段々と国内も荒んでくる。そういう暗い未来が、この「駆けつけ警護」から始まる様に思えてならない。

 

そして、南スーダン自衛隊が一発、撃って、スーダンの人が亡くなった時、日本の憲法9条も死ぬのだ。

法は守られなければ意味を成さない。駆けつけ警護は明らかに憲法9条に違反する。でも、それを守らずに日本の行政が実行してしまう。 ある意味、憲法の死でもある。