SKY NOTE

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CEATEC 2016に行ってきた。

CEATEC 2016に行ってきた。最近は、東芝SONYがいない。経営不振の東芝はともかく、SONYは出るべきだ。SONY東芝が出なくなって、めっきりCEATECの来場者が減った。エレクトロニクス業界全体の事を考えれば、SONYCEATECに出るべきだと人が少なくなったCEATECをみて思った。あの…選択と集中ですか、でも、それはミクロレベルの経営であって、SONYのような大企業はマクロレベルの業界全体の事も考える責任があると思う。SONYは、自分の事しか考えない子供じみたアメリカ型経営から早く脱却するべきだ。もっと、全体の事を事を考えたマクロの視点の大人の経営をするべきだ。

 

1.IoTのゲートウェイになる対話型ロボット

冒頭にSONYに苦言を言った所で、次は、技術の話、IoT製品では、言葉で命令すると家の中の機械が動く商品の試作品が見られた。シャープで話しかけると、家の家電製品が動くと言うロボットタイプの製品があった。声で命令すると、クラウドのAIが動くというもの、無線は現状ではWiFiである。試作品なので言葉を聞く程度で、頭があるが首は振らない。言語認識は大体できる。クラウドのAIが進歩すれば、使える語彙は増えていくという感じ。ローカルでもある程度は言語を認識できると聴いたので、日常の瑣末な命令くらいは、プライバシーの事も考えてクラウドではなくローカルで処理して欲しいとメーカーの人に言った。こういうロボットを見て思ったのは、声がリモコンになり、複雑な命令をリモコン操作ではなく言葉で出来るようになる。ニュースと言えば、テレビに出てくる。暑いと言えば、エアコンが冷房にしてくれる。バックトゥザフューチャー2の話しかけると動く未来の家電製品が実用化段階になった感じだ。ただ、人によって、暑いも意味が違うし、ニュースも見る番組が違うので、個人認証も並行して行う必要が出てくると感じた。カメラを搭載して顔認証をすると良いかもしれない。他の会場のデモで、ビデオ映像から人の性別や年齢を認識するものがあった。前に見たものよりも正確に把握していたので精度が上がっている。

 

2.8Kディスプレイのデモ

8Kのデモを見た。本物そっくりのシャープで美少女のCGを見たが、50インチ位の8Kのディスプレイで見ると、CGだと分かってしまう。具体的に言うと女の子の顔の皮膚の質感が人間の肌の質感と違いプラスチックぽくテカテカしている事が8Kだと分かってしまう。あのCGは、低解像度で見る分には本物そっくりだが、8Kだとそうは行かない。

 

CEATEC シャープブース 8Kの美少女CG

モーションは、 60Hzでぬるぬるしている。美少女が振り向きざまの動きは、ふわりとしていて、重量感がないので、モーションキャプチャではないような気がする。画質は、なんというか、2Dなのに3Dの質感があると感じた。4K以降は、ドットで感じるのではなく、密度感で感じるようになると思う。ディスプレイの向こう側に、実際の世界があるかのような気がする。言いすぎかもしれないが…

 

8Kディスプレイ 27インチHDR 60Hz

2Dで3Dを表現すると言うような密度感とコントラストで立体感が生じるみたいで、実際に見た感じにかなり近い。HDRによって、金属の質感がリアルになっており、通常の映像では、のっぺりとした金属の部分が、HDRによって金属的な切れのあるコントラストの映像になっている。金属の錆びたような感じもリアルだ。動く模造の巨大な象の皮のくたびれた感じもリアル。それに60Hzのモーションが加わるとゆっくりとした動きがリアルに感じられ、重量感が生じる。正確なモーションを叩き込めば、8K HDR 60Hzの映像は、質感が映像に重量感を生じさせるという感じがした。

 

拡大縮小してもデティールが崩れない8K

他のブースの8Kデモでは、鳥獣戯画の拡大縮小したり、斜めに見たりしていた。これは、そういう事をしても8Kだとディティールに変化が生じない事を示すデモで、滑らかに情報量を欠損する事なく拡大縮小する様を見て、目が疲れにくいと感じた。特に縮小した時にデティールが損なわれないところに感心した。

 

3.新型の真空管「NuTube」の音を聴いてきた。

電波新聞のブースで既に秋葉原で5000円で売られている新型真空管「NuTube」から試作したヘッドフォンアンプ(入出力はステレオミニ端子)の音を聞いてみた。クラシックの曲を聴いてみたのだが真空管のスケール感のあるふわりとした音がしていた。いい音だと思う。真空管を通すと音がふくよかになる。デジタルアンプにはない暖かみのある音。自分が今まで真空管を避けてきたのは、その消費電力と耐久性の低さだったのだが、NuTubeは、そのどちらも解決している真空管なので、どこかのメーカーがプリアンプを作ってくれる事を希望する。このふくよかでスケール感のある音は、リラックスしたいときに最適だと思う。

 

 Nutube spec

  連続期待寿命:30000時間

  消費電力  :従来の真空管の2%以下(1/50以下)

  

余談 シャープの営業の人と冷蔵庫問答をしてきた。

シャープの冷蔵庫ブースで、冷蔵庫に関する文句をメーカーの人に言ってきた。

「なぜ、照明が黄色ではなく白なのか?白だと暗く感じる。人間の目は黄色を明るく感じるんだ。これだと暗いし、食べ物が美味しく見えないし、こんな寒々しい色にどうしてするんだ」と言ったら、メーカーの人は苦笑い。「最近の照明は、色が変えられるヤツがあるだろ、それで冷蔵庫の照明を黄色にしたり白にしたりして欲しい、しかも、それをスマホで調整できるようにして欲しい」というと「コストが…」と言う。続けて「なんで、こんなに背が高いんだ。日本の女性の平均身長を考えていないのか?」と聴くと、「野菜は立てて保存した方が持ちがいいので野菜室はこのくらいの高さが必要」と言う。「そんな事はどうでもいいんだ、高さをもっと節約して(女性の身長に合うように)バランスをとるんだ」と言った。「では、どのくらいの高さが必要なのか」と聴いてきたので「(野菜室は)ペットボトルが入る高さでいい」と言うと「ほほぉ」という顔をしていた。「なんで最近の冷蔵庫は観音開きなんだ。見にくくて(ドアポケットが狭くて)使いにくいじゃないか」と聞いたら「冷気がその分、出ていかなくなる」と言ってきたので「そんな事はどうでもいいんだ。ガバッと開けて全体を網羅する事が大切なんだよ」と言うと「60cm以上だと開ける時にスペースが必要で…」と言ってきたので「家は狭いけど62cmの片開きを使っているぞ」と言い返した。「スマホで氷が出来ましたと通知する機能が欲しい」というと、「本体側で通知できる」と言ってきたので「常に冷蔵庫の前にユーザーがいるわけではない」と言っておいた。「なんで野菜室が中段なんだ。野菜室は下段にするべきだ。なぜなら、冷凍室の冷たいものを取る時になるべく短い時間でテーブルに置けるようにするべきだ」と言うと、「野菜は採り出しやすいように真ん中がいい」と言って来たので「冷たいものを取り出すには、短い時間で取り出せる方がいい、だから冷凍室は中段なのだ。野菜室は昔のように下段で良い」と言った。あと、自動製氷機で山になって偏る氷について聞かれたので「氷が少ない時には前方向に製氷タンクを傾けるべきだ」と言った。すると「コストが…」と言って苦笑い。あとで考えてみたのだが、製氷ルームで氷が三角の山になっているという事は、体積の半分しか使っていない事になるので、自分のアイディアを使えば、満遍なく製氷ルームが使えるので、製氷ルームの幅と高さを少なくでき、その分、隣接する冷凍室のスペースが拡張できる。だから、シャープの人、コストが何だ言ってないで作るのだ。あとは「キッチンは暗い部屋が多い。どうして冷蔵庫の引き出しにライトがないんだ見にくいじゃないか」と言ったら「コストが…」と言ってきた。

 

問答をしてみて思ったのは、彼らは家庭用冷蔵庫を作っているのではなくて、業務用冷蔵庫を作っている。業務用のように食物の保存性を最優先に考えるよりも、家庭で使う主婦の身長を考えて、高さを抑えても横幅を広くして冷蔵庫の容量を増やすなどして、低い高さでも便利に使えるバランスを追求するという発想がない。照明についても、食べ物が美味しく見せたり、明るく見える照明の重要性が分かっていない。ドアも冷気を逃がさないようにする事よりも片開きでドアポケットが広く、一回開けるだけで全体が一覧できる方が便利だという事が分かっていないなど、家庭用冷蔵庫の主婦をターゲットにした製品作りが出来ていないと感じた。もっと使う人の立場になって作るべきだとガンガン文句を言っておいたので、今後のシャープの冷蔵庫に期待する事とする。

 

あと、CEATECの会場では言わなかったが、取っ手も右利きが多いのだから、右手をひねる事なく、冷蔵室のドアを開けられるようにドア正面から見て左縦部分に、右方向から来た手でドアを開ける為のフックがあるべきである。縦長のフックは、身長の違う家族が、それぞれの高さでドアを開けやすくするために必要である。

 

CEATEC 2016を全体として眺めて、コンシューマ向けの製品が少なくなっていて、業務用にメーカーが製品をシフトしているのが分かる。消費者の購買力が下がっていて、消費者向けの製品よりも、AIによる生産ラインの自動化とかそういうコストダウンの為の機器や製品が、目立ってきた。大手メーカーは、その巨体を支える為に、消費者市場で儲けられないと、結果として政府や社会インフラ関係の製品にシフトする傾向がみられ、大企業ほど政商化する傾向が見て取れた。これらは、消費者にお金を渡さない誤った経済政策の結果だと思う。政府は不景気になる政策ばかりをしている。もっと、内部留保が366兆円もある大企業に課税して、それを元手に消費者市場にお金を流すべきだとCEATECの一般消費者向けの製品が少なくなっているのを見て感じた。しかし、現在の安倍政権は消費税で消費者からお金を奪い、それをあろうことか、事業者の法人減税にその大半を使ってしまっている始末、これでは需要が先細りするばかりで景気は良くならない。反面、大企業の内部留保は増えていく。減税で大企業の貯蓄を増やし、消費税で消費者の財布から金を巻き上げる。そういう景気を悪くする政策を景気対策と言っている経済オンチの大バカ政権なので、何でこんな不景気を生む貧乏神のような政権に支持率が40パーセントもあるのか不思議でならないと今年のCEATECを見て感じた。CEATECの規模縮小の原因は、安倍政権にあるので、早くこんな駄目な政権は、引きずり下ろして、もっと来場者が沢山来る賑やかなCEATECに戻って欲しい。