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SONYがロボット事業を復活、AIBOに近いものをつくると発表

SONYがロボット事業を復活、AIBOに近いものをつくると発表

 「AIBOに近しいロボットを」 ソニー、10年ぶりにロボット事業に参入 2016.6.29
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1606/29/news134.html

AIBOは1999年に作られた犬型ロボット、2006年まで製造されたが、当時の出井社長が事業が成功していたのにも関わらず、開発中止をした。その辺りの経緯は、以下の記事に当時のAIBO開発者(土井利忠氏)の説明がある。

 「そしてソニーはロボット開発をやめた」
 AIBOの開発責任者、土井利忠の述懐(その2) 2016.6.14
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/16/031800001/061000011/?P=1

この記事を読むと、当時の出井社長がいかに凡庸で先見性に乏しく、無能だったのかよくわかる。2003年のSONYショックから立ち直る事から焦っていた出井社長が、ネットワーク事業に注力すると言う名目で執拗にロボット開発に反対していた経緯が書かれている。ストリンガー社長がロボット事業を止めたのではなくて、出井社長の時の2004年の段階でに既に辞めると決めていたようだ。そして、2006年にロボット事業は正式に開発中止が発表されたと言うのだ。

平井社長になってから、SONYは徐々に、経営が立て治りつつあったが、最新のパーツをかき集めて新しいものを作りました程度のものしか作れていなかった。つまり、全く今までと違うものを作るという昔のSONYのような事は出来ていなかった。しかし、ここに来てやっとAIに投資し始め、今日のロボット事業再参入の運びとなった。

 ソニー「次世代AI」開発へ、米ベンチャーに出資 「世界を変える製品を」2016.5.18
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1605/18/news064.html

この記事では、米国のAIのスタートアップ企業Cogitaiに資本参加し、次世代のAIアプリや製品の基礎となるAI技術を共同で開発すると発表、テキサス大学のピーター・ストーン教授などAI研究者3人が2015年9月に設立したスタートアップで、センサーから得た実世界のデータと、それに基づいて起こしたアクションによる経験から自律的に学習し、賢くなるAIの開発を目指しているとの事。

つまり、画像を認識して自律的に学ぶAIの企業に資本参加し、AIBOのようなものをつくるという文脈で読むと、今後のSONYがどういうAIを目指しているか分かる。GoogleがAlphaGoなどを発表して、センセーションを起こす中、遅きに失した感があるか過ちを正すのに遅すぎると言う事はないと、自分はエールを送りたい。SONYがAIを本格的に作って、将来的にソニー製のアトムが出てきたら面白いと思う。今日はちょっと嬉しいニュースだった。