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疲労には、鶏のむね肉(イミダペプチド)が効果あり

夏も暑くなってきて、疲れがたまっている方が多いと思います。自分もご多分に漏れず、疲れやすい体質なので、疲れないように、たんぱく質を取ろうと思って、鳥のむね肉を蒸して、薄く切って、ご飯にのせて食べていました。

 

0.鳥のむね肉を食べるとなぜか疲れにくい…

すると、どうでしょう、疲れにくいのです。持久力がつくと言うか、疲労しにくくなっている。おかしい、他のたんぱく質を含む食材を食べてもその様にはなりません。どうやら鳥のむね肉に、疲労回復効果がありそうだと調べてみたら、鳥のむね肉には、イミダペプチドと言う成分があり、これが疲労回復に効果があるそうです。

1.鳥やマグロの筋肉に含まれるイミダペプチド

イミダペプチドは、数千キロを飛ぶ鳥や、最高時速100キロで泳ぐマグロやカツオのような連続して長時間運動を行う生物の筋肉に含まれているアミノ酸結合体です。渡り鳥などは1日中、飛んでいるし、マグロなんかは、泳ぐのやめたら酸欠で死んでしまうので延々と泳ぎ続けています。その持久力の秘密がイミダペプチドです。

 

イミダペプチドは、ヒスチジンとアラニンの二つのアミノ酸が結合したペプチドです。

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引用元:成分研究|日本予防医薬株式会社(イミダペプチドなど) 疲労を科学した抗疲労プロジェクトとは

 

2.抗酸化作用のあるイミダペプチド

カフェインなどは、疑似的に疲労感を忘れさせるものだが、イミダペプチドは、その抗酸化作用によって、疲労そのものを回復させる。渡り鳥が長時間飛んでいられるのは、その羽の付け根部分に含まれるイミダペプチドが筋肉疲労を防ぐ働きがあるからだと言われています。渡り鳥は、このイミダペプチドを体内で合成できるので、長時間飛んでいられる。ヒトにおいても、イミダペプチドは消化吸収の過程で2つのアミノ酸に分解され、体の中で再び合成されるという特徴があります。ヒトでは筋肉や脳細胞など、消耗の激しい部位に、イミダペプチド合成酵素が豊富にあるので、酸素消費が多く発生する部位において、ピンポイントでイミダペプチドが再合成され、効果を発揮します。これが、他の抗酸化食品と比べて、イミダペプチドの抗酸化作用が優れている理由なのです。

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引用元:成分研究|日本予防医薬株式会社(イミダペプチドなど) 疲労を科学した抗疲労プロジェクトとは

 

3.疲れにくい上に、早く疲れがとれる

このイミダペプチドを効果を実験で試した所、味やカロリーは同じでも、イミダペプチドが含まれているものと、そうでないものとでは、疲労感において、運動中で1.5倍、運動後4時間で2倍の開きがあったそうです。(実験では4時間の自転車こぎをしている最中と後の疲労感を計測しています。グラフの左側が運動中の疲労度:2時間/4時間の疲労度、右側が運動後:4時間/20時間の疲労度を示しています)

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引用元:成分研究|日本予防医薬株式会社(イミダペプチドなど) 疲労を科学した抗疲労プロジェクトとは

 VAS(Visual Analogue Scale)

 日本疲労学会が定めた疲労の度合いを数値化したものです。

 

 

これを見ると、イミダペプチドを摂取群は、運動中4時間目で非摂取群に比べて30%疲労感が抑えられ、運動後4時間の疲労感は、摂取していない群よりも50%低い。(20時間後には疲労感はゼロ:つまり、次の日に疲れを持ち越さない)つまり、イミダペプチドは、疲れにくい上に、疲労回復効果もあると言う事だ。これは、自分が鶏肉を食べた時の感覚と一致する。確かに疲れにくくて、疲れが取れやすいと感じる。

 

4.脳にも効くイミダペプチド(集中力が持続し疲れにくい)

イミダペプチドは神経の疲れにも作用し、脳にイミダペプチドが多いほど集中力が持続し、疲れにくい、抗酸化作用が酸素吸収の激しい疲労しやすい部分(脳細胞や筋肉)にピンポイントで作用する。

 

5.ぼけ防止効果があるかもしれない

東京大学によるアルツハイマー病モデルマウスを使った実験では、体内に存在する抗酸化ジペプチド(カルノシンイミダゾールジペプチドの一つ)に認知機能の低下を回避する作用があることを発見したとの事です。

 新領域:体内抗酸化ジペプチドの認知症予防作用発見

もしかしたら、イミダペプチドカルノシン)は、ぼけ防止にもなるかもしれません。なぜなら、アルツハイマー病の原因とされる老人斑は、活発に活動する脳領域(海馬など)から順に蓄積することが発見されてきたからだ。つまり、よく使っている部分からダメになっていくのは、長い人生の中で、脳が使われすぎたための「脳の疲労」によるとも考えられるわけだ。であれば、その疲労を軽減するイミダペプチド認知症予防効果があるのではないかと言う過程が成り立つわけだ。

 

マウス実験の結果

高脂肪食の投与によってアルツハイマーマウスに誘導された記憶機能の低下が、カルノシンを摂取させることで完全に(通常の健康なマウスと同レベルまで)回避されていることが見出された。

 

以上のマウスを用いた研究から、抗酸化ジペプチドであるカルノシンに記憶機能の低下を防止する作用があることが見出された。

 

6.イミダペプチドを含む食材

疲労回復効果もある上に、ぼけ防止にもなるかもしれないイミダペプチドが含まれている食材は、鳥肉、豚肉、牛肉に含まれています。つまり肉ですね。特に鳥の羽の付け根部分やむね肉、回遊魚の尻尾の部分に多く含まれています。1日に鶏のむね肉を100gを1週間とり続けると、疲労回復に効果があるとされています。

 

 食材:鶏、豚肉、牛肉

 多く含まれる場所:鶏(羽の付け根、むね肉)

回遊魚

 食材:イワシ、サバ、サンマ、タラ、マグロ、カツオ、アジ、ブリ、さけ

 多く含まれる場所:尻尾

 

 

まとめ

カフェインの様に疑似的に回復したように感じる不健康なものと違って、イミダペプチドは、健康的に疲労回復ができる非常に有用なアミノ酸です。筋肉の疲労のみならず、脳の疲労回復にも効果があり、体力や集中力の持続、及び回復の両面で効果があるとの事で、非常に素晴らしい栄養成分だと思いました。実際、鳥肉を食べていて、疲れにくいと思ったのは、このイミダペプチドの効果だったんですね。実に素晴らしいです。しかも、もしかしたら、ぼけ防止にもなり、安い鶏の胸肉に多く含まれている点もいい感じ。イミダペプチドは、他の抗酸化物質と違って、体内で2つのアミノ酸に分解された後、酸素吸収の激しい脳細胞や筋肉にイミダペプチドの合成酵素が豊富にある為、疲労ヶ所にピンポイントで作用し、脳細胞や筋肉に効果的に抗酸化作用を及ぼし、筋肉や脳細胞が再び酸素を受け入れる事が出来る事によって、体力や集中力が持続する。つまり、イミダペプチドは、仕事や勉強に最適な栄養成分と言えるでしょう。

 

自分は以下のように食べてました。肉を食べる時の油はオリーブ油がお勧めです。オリーブ油に含まれるオレイン酸は整腸作用があり、腸に優しいです。それとパイナップルなどと一緒に食べると、消化酵素によって肉が消化しやすくなります。以下の調理法は、出来るだけ消化しやすいように薄く、細かく切っています。

 

材料

鳥のむね肉200g

 

調理法 <作り置き編>

1.鳥のむね肉を厚さ5mm程度に切る。

 (蒸気の熱が通りやすいようにするため)

2.切った200gの肉を蒸し器に入れて5分間蒸す

 (100円ショップの竹製の蒸し器に入れる)

3.蒸した鳥肉をタッパに入れる。

 

調理法 <食べ方編>

1.30g程度の蒸した肉を薄く切る

2.ごはんの上に、薄く切った鶏肉をちらす。

3.そこへオリーブ油と塩コショウを入れて混ぜる

 鳥肉とオリーブ油でごはんにボリューム感がでて美味しくなる。