SKY NOTE

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光で情報を記録する不揮発性光メモリーチップ

光で情報を記録するチップをオックスフォード大学とカールスルーエ工科大学が共同で開発した。
 
 WIRED:「光」で情報を記憶するメモリーチップが誕生する
 http://wired.jp/2015/10/16/non-volatile-photonic-memory/

従来の電子を使うチップでは、熱が生じていたが、光の場合は、そういうことがない。よって高い周波数で駆動できるチップが出来るという事であり、従来の50〜100倍高速なコンピューターが出来るという。

研究者:バスカラン氏

  • 「もしこのチップを、論理回路フォトニック結晶と組み合せて利用できれば、わたしたちは現在のプロセッサーと比べて50〜100倍も高速なマシンを手に入れることができるでしょう」

原理はDVD-RWなどに使われているGST(ゲルマニウム-アンチモン-テルル合金でできた相変化材料)で、レーザー光源の強い刺激が加わると、秩序立った結晶構造となり、そこに当たって反射する光を測定する事でデータを記録する仕組みなのだそうだ。要するに記録する原理はDVD-RWと同じだから電源を切っても、記録されたままであり、熱の問題がないので、高速に(高い周波数で)記録できる。

これを見て思ったのは、比較的弱いレーザー光でも結晶構造が出来るのだと思う。強いレーザーだったら熱の問題が生じるだろうし、問題は、この種の材料の書き換え回数だと思う。似たような技術と思われる3D-XPoint(10億回程度)もDRAM(1000兆回)に記録回数は及ばないから、でも、もし、その回数がDRAM並だったら凄い事だと思う。もし、熱の問題がなかったら、超多積層のメモリチップができて、人間の脳並の記憶密度を持つメモリが作れるかもしれない。

 産総研:相変化光メモリーの動作を超高速化するメカニズムを解明
 2015.9.25
 https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2015/pr20150925_2/pr20150925_2.html

また、電子回路で数GHzのチップが1THzとか、そういう話になる。もし、そんなのが出来たら人間よりも賢いコンピューターが出来てしまい逆に怖いかもしれない。あるいは、鉄腕アトムが出来てしまうかもしれない。ある意味、2001年宇宙の旅HAL9000が作れてしまう。

電子を使わないので比較的小さなエネルギーで処理が出来る筈なので、人間の脳の容積に人間と同じような思考の出来るコンピューターを格納できるだろうし、バッテリーも少なくて済む筈、そうなるとアンドロイドができるね。年をとったら、そういうアンドロイドに世話をしてもらうなんて時代が来るかもしれない。光スーパーコンピューターで新薬が開発されて、医療が急速に進歩し、人間は90歳を軽く超え、ロボットが世話をする社会がもうすぐそこまで来ているかもしれない。