2015年10月14日、Appleが新しいiMacを発売した。大きな特徴は、21.5インチの最上位モデルが4Kディスプレイ(4,096 x 2,304)になり、新しい充電式のキーボードやマウスが付属してくる点だ。尚、マウスではなくフォースタッチに対応した充電式トラックパッドを選んだ場合は、5300円追加しないといけない。
2015.10 iMac
1.ディスプレイ構成
- 21.5インチ
- 1,920 x 1,080 1,920 x 1,080 4,096 x 2,304
- 27インチ
- 5,120 x 2,880(27インチモデル共通)
2.プロセッサ/グラフィックチップ構成
- プロセッサは、21.5インチの最下位モデルのみが1.6GHzデュアルコアで、後は全てクァッドコアでグレードごとにクロック周波数が違う。専用GPU(RADEON R9)を積んでいるのは、27インチのみで、21インチはプロセッサに内蔵されたIntel HD Graphics 6000(最下位モデル),6200である。もちろんメモリも共有であるから、専用グラフィックスに比べてパフォーマンスは落ちる。また、27インチモデルのGPUはモバイルタイプの製品なので、ディスクトップ用の同型番のGPUとはシェーダユニット数が半分くらい違う。
- 21.5インチモデル
- CPU
- 1.6GHz 2Core 2.8GHz 4Core 3.1GHz
- Turbo Boost使用時 Turbo Boost使用時 Turbo Boost使用時
- 最大2.7GHz 最大3.3GHz 最大3.6GHz
- GPU
- HD Graphics 6000 HD Graphics 6200 HD Graphics 6200
- 27インチモデル
- CPU
- 3.2GHz 4Core 3.2GHz 4Core 3.3GHz 4Core
- Turbo Boost使用時 Turbo Boost使用時 Turbo Boost使用時
- 最大3.6GHz 最大3.6GHz 最大3.9GHz
- GPU
- Radeon R9 M380 Radeon R9 M390 Radeon R9 M395
- コア数:768 コア数:1280 ???
- 2GB GDDR5 2GB GDDR5 2GB GDDR5
- 96GB/s 153.6GB/s ???
3.メモリ構成
- メモリは、注意が必要なのは、21.5インチモデルはオンボードメモリで、増設が出来ない事、27インチはSO-DIMMスロットが4スロットあり、最大32GBにする事が出来る。
- 21.5インチ
- 8GB 1,867MHz LPDDR3オンボードメモリ(29.9GB/s)
- メモリはオンボードのみ
- 27インチ
- 8GB 1,867MHz LPDDR3オンボードメモリ(29.9GB/s)
- SO-DIMM 4スロット
4.HDD構成
- 21.5インチ/27インチ
- 1TB
5.インターフェース/消費電力
- なおキーボードもマウスもトラックパッドも今モデルから、ライトニングポートで充電できるようになった。充電時間は2〜3時間、バッテリー持続時間は約1ヶ月、ワイヤレス接続の為のペアリングはケーブル接続時に0.5秒で完了するという。
- Magic Keyboard , Magic TrackPad , Magic Mouse
- 消費電力 21.5inch 27inch
- off 0.26w 0.23w
- sleep 0.87w 1.13w
- Idle-Display on 37.7w 60.6w
- 消費電力を見ると、27インチのアイドル時の電力消費は結構あるなと感じる。(自分の持っているMac mini比)
6.価格
- 21.5インチ
- 126800円 148800円 172800円
- 27インチ
- 208800円 238800円 258800円
まとめ
- スペックをざっと見ていて思ったのは、まず、21.5インチの最下位モデルは安いものの、プロセッサのコア数が2つしかないので、購入対象からは外れる。また、中間モデルはモニタがフルHDなのだが、今買うとしたら4Kは欲しい。というわけで21.5インチの最上位モデルがいいかというと、あと36000円だせば、27インチモデルが購入でき、それは、5K解像度で、メモリも増設できて、専用のグラフィックチップもついているので、一番コストパフォーマンスがいいと考える。GPUの性能が欲しい人は、それより上の性能を持つクラスを選ぶとイイだろう。
- 新しいマウスやキーボードは、充電式になり、フォースタッチに対応したトラックパッドがあるが、結構高いので、自分はマウスでいいやと思ってしまう。マウスは安いマウスを買って、フォースタッチに対応したトラックパッドを5200円払って購入するのもアリだと思う。
- 総合的に見て、堅実なアップデートである。自分としては、27インチのアイドル時の消費電力が大きいので、購入対象にならない。しばらくMac miniを使い続けるつもり。専用GPUを搭載したMac miniは発売されそうにないので、せめてHBMによるハイバンドメモリを搭載したMac miniまで待つ事にしようと自分では考えている。
- もっと言うと、OSやアプリケーションは32GB程度のフラッシュストレージに格納して、高速起動できるようになっていると面白かったと思う。3D-XPointのようなメモリを32GB程度ならば、それほど高くないコストで搭載できると思う。アプリもOSも瞬間的に起動するみたいなのが欲しい。