SKY NOTE

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安保法制が委員会採決で可決という茶番

安部政権は、安保法制で日本が安全になるというが、現実的には、この法案の可決で、完全にイスラム過激派にケンカを売ったことになり、日本はテロ攻撃される。安全にはならない、むしろ危険になる。もし、原発がテロリストに攻撃されたら、存亡の危機に陥る。さらに、安保法制は憲法9条に明確に違反しており、その憲法違反の法律を認めるという事は、憲法を破壊することを意味し、それは民主主義の破壊に等しい。安全保障と民主主義破壊という二重の意味で危険な法律が参議院特別委員会で可決された。

 毎日新聞:安保法案:参院特別委で可決 与党、採決を強行
 2015.9.17 16:45
 http://mainichi.jp/select/news/20150917k0000e010236000c.html

採決の様子は動画でも公開されており、それも紹介する。

 【ヒゲの隊長】強行採決9/17
 

この採決の問題点は、そもそも安保法制が憲法違反の法律なので、議決自体が無効であること、さらに議決の手続きを完全に逸脱し、採決の体をなしていないことにある。つまり、この議決の手法は、法治主義の否定と、民主主義の否定の両面において否定されるべき議決である。正確に言うと、これは議決とは呼ばない。こんなやり方が認められたら、民主主義は機能しなくなり、独裁がまかり通ってしまう。選挙で多数派をとれば、それで白紙委任状を渡したことになり、議論されることなく全てが決まるというようなメチャクチャなやり方なのだ。

最悪なのは、委員会採決をすると宣言することなく、採決をしたことにしてしまったこと、そういうメチャクチャなことをしているので恐らく議事録がない。多数決を決めるにしても、それは皆にその議案を提示し決済するのは小学生でもわかることだが、それ自体をしていないのだ。明らかに民主的プロセスの無視である。こんなことを認めてしまったら議会など必要ない。法案は委員会採決で可決したことになり、明日の参議院で採決されて確定したことにするようだ。

この民主主義は無視するは、憲法は無視するわ、戦争するわのメチャクチャな政権をどうするかということだが、選挙で自公政権を落とす以外にないと思う。それについて内田樹さんが若者に選挙権を行使しようと呼びかけているが、全くそのとおりだと思った。


現在、安部政権が議会で多数をとれているのは、有権者の半数近くが選挙で棄権をし、少数の悪人と、それに騙される人達によって、相対的多数派がうまれてしまい、それを抑止する真の多数派は分断されて本来の多数の力を発揮できず駆逐されてしまっているのが実態である。

しかし、雨の中の若者たちの姿を見て、私達はまとまるだろう。

  • 2015.9.16 深夜 国会前の若者 「法案通すな!」「野党は頑張れ」

若者たちは、雨が降りしきる中、前日の9月16日から徹夜して抗議をしていた。自分は、ネット中継でそれを見ていて、なんとも言えない思いに襲われた。若者たちに、こんなことを雨の中、叫ばせているのは自分たち大人が前回の選挙できちんとした候補を選ばなかったせいだ。そう思うといたたまれなくなった。自分だけでなく回りの人間に、状況をもっときちんと説明する必要があったと後悔した。

そして、それは安部政権の終わりの始まりを意味するだろう。つまり、恐らく、今日、自民党は死んだ。多数だと思っているのは、擬似的な多数であって真の多数派ではない。実際、安保法制に反対の国民は世論調査で60%を越える。これが、民意であり、安倍政権は、それを無視して強行採決をしたというのが事実だ。