SKY NOTE

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モチベーションが「あがる」方法

東洋経済で面白い記事を見つけた。モチベーションは上げるものではなく、上がるものだという。つまり、自発的に上がるものではなくて、外部的な環境整備によってモチベーションは上がるのだという。

 東洋経済:モチベーションは「アゲる」ものではない
 http://toyokeizai.net/articles/-/83972?page=2

それを植物に例えていた。植物はひっぱっても叩いても育たず、自ら育つものであり、人にできるのは植物に育ってもらう環境整備だけだと。

これにはなるほどと思った。そこで、この記事では、冒頭で3つのモチベーションが「上がる」方法を提案している。以下に引用する。

(1)離れる(休養)

  • 下がったモチベーションは、しおれた植物と同じ。残業や休日出勤して無理に頑張るのは逆効果で、もっとしおれてしまいます。仕事から離れて回復を待つ、オフの時間を持つことが最初のお作法です。

(2) 一つだけ、やってみる(楽なことからやってみる)

  • 植物が育つには十分な土壌が必要です。モチベーションの土壌は心が元気であることです。モチベーションが下がっているときに難しいタスクに着手すると、心が疲弊します。今、順調に進められていることや簡単なタスクなどから、一つずつ取りかかりましょう。

(3) 1週間の予定を、立ててみる(細切れの小さな目標の設定)

  • モチベーションがアガるには、目標という栄養が必要。でもサガっているときに高い目標を立てると、栄養価が高すぎてかえって負荷がかかります。そんなときにぴったりの栄養は目先の目標。目先の2〜3日や1週間だけ計画を立てて、ちょっとずつクリアしていきましょう。

そして、「仕事がおもしろくないからモチベーションが下がる」という場合には、料理に例え、「どうしたら、もっとオイシクできるか?」という利他的な発想に切り替えることでモチベーションが上がるのだという。この発想で「どうしたらチームがもっと動いてくれるか」「どうしたらその製品がおもしろくなるか」果てはスティーブ・ジョブスの言葉を引用して「宇宙に衝撃を与える」というように、「面白くない」仕事を、「どうしたら面白くなるか」という視点に切り替えると面白くなってモチベーションが「アガる」のだそうです。

記事には他にモチベーションを上げる方法がありますが、引用はここまでにして、自分がこの記事を面白いと思ったのは、自分が他人に対して反射的に半ば受動的にやっていたことを「モチベーションがアガる方法」として統合できると思ったからです。

例えば私は、他人が悲観的なことを言っていたら、事実に基づいて、その人の優れたところを褒め称え、その上で可能性を示す。ここで言えば、どのようにすれば仕事が面白くなるかの変則版といったところで、他人の優れたところが、このプランの成功の可能性を高めると私は説明したのです。嘘っぽい説明にならないためには、困難なことは困難だという正直さが必要です。思えば、それは電話口で、友人が声のトーンが下がり、自信を失っているように聞こえたので、咄嗟に言った言葉でした。今思えば、いいアドバイスだったと思います。私は、他人の声のトーンや表情、行動などから、そう言う事を反射的にやることによって図らずも他人のモチベーションを高めていたと思います。

ですが、自分が悲観的になっていることは自分では分からないので、このアドバイスは、他人にしか適用されないのです。元々、これは反射するものがなければ機能しない発想だったのです。私は他人にはいいアドバイスができるのに、自分には出来ないのは、要するに私が反射的に受動的に、そう言う事をしているだけだったからです。しかし、モチベーションが上がる方法を聞いて思ったのは、この考え方で自分のアドバイスを能動的に自分自身に適用できると思ったからです。

というのは、悲観的になっている自分は把握できなくても、モチベーションが下がっている自分くらいは自覚できるわけです。ここで悲観的になっている自分を客観的に見れるようになります。そして、もうひとりの自分が自分に対してアドバイスできるのです。つまり、モチベーションが下がっている自分を自覚することで悲観的な自分と、それを励ます自分に分離できるのです。人を励ますのは自分は上手です。なぜなら、私は弱い人間です。弱いからこそ、人の辛さというものが見える。そして、どういう辛さなのかも分かるので、どういう風に言えばいいのか大体、わかるわけです。まぁ弁護しようがない場合もあるのですが、それはそれで、それ以上、ネガティブにならない言い方があるわけです。

少し余談をはさみましたが、とにかくモチベーションという切り口によって、ネガティブな自分とポジティブな自分に分離できる。そして、ポジティブな方の自分がネガティブな自分を励ませばいいということなのです。私が、他人を励ますがうまくなったのは、私がその逆のことを徹底してヤラれて精神的に参ってしまった子供時代があったからです。冷たい言葉、冷たい批判、何の意味もない攻撃、それらが私の心をどれだけ傷つけたかわかりません。私は辛辣にモノを言うことがありますが、人を傷つけている人間、また傷つける行為に賛成している人間に向けられます。それ以外については、私は冷たい言葉を言いません。なぜなら、それは人をダメにするからです。私は、反射的に人を励ますのも、そういう子供時代の辛い思いがあったればこそです。他人をダメにしないために反射的にやっている事、それが自分をダメにしないために使える。それがモチベーションという切り口で可能になる可能性があると考えたわけです。そう言う意味でこの記事は面白かった。この考え方を使えば、自分を励ませる所が面白い。

あと、付け加えると、この考え方は、社会のモチベーションを上げて、変革を促す事にも使えるということ。ある意味、今はこっちのほうが重要かもしれない。モチベーションが上がるようなメッセージや情報を提供することで、変化を促すというポジティブチェンジが可能になることも示唆している。

例えば、こんな画像

  • 戦争に反対するデモ 2015.8.30
  • 「変革は始まっている。この場所から」