インテルがCMPUTEX TAIPEI 2015で、Thunderbolt 3を発表した。転送速度は40GbpsとUSB3.1の10Gbpsの4倍、最新ビデオ規格Displayport 1.3の32.4Gbpsを上回る帯域幅を持ち、コネクタはUSB3.1 Type Cを使用する。USB3.1のデバイスをつなげれば、そのまま動くという互換性も持っている。
Intelが「Thunderbolt 3」を発表
――USB 3.1 Type-Cとの共存で延命へ【詳報】 (1/3)
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1506/03/news054.html
COMPUTEX TAIPEI 2015 - Intel、USB Type-CコネクタのThunderbolt 3を発表
http://news.mynavi.jp/articles/2015/06/03/computex11/
このI/O規格のいいところは「全てのI/OがUSB3.1 Type Cコネクタに通づ」というところにある。DisplayもThunderboltもUSB3.1TypeCコネクタで転送できる。これにより、PCの背面コネクタは、USB3.1 TypeCコネクタとEthernetコネクタのみとなるだろう。電源もUSBコネクタから供給できるが、デバイスには15Wまでなので、本体の電源は、通常の電源コネクタになるだろう。Charge100Wと書いてあるので充電などの用途にはPDケーブルで100Wまでというに見える。
HDMI/Displeyport、Power、Thunderbolt2→Thunderbolt3 + USB3.1 TypeC
想像図:Mac miniがThunderbolt3を採用したと仮定
複数の種類のポートがなくなり、一種類のポートで接続できる。しかし高速接続にはThunderbolt 3専用ケーブルが必要。つなぐことはできるが、このケーブルでは、USB3(10Gbps)止まりで高速接続(40bps)は出来ないということがあるかもしれない。PCの背面ポートはかなりシンプルになる筈だ。
さらに、40Gpsというスピードは、ディスプレイ表示にも影響を与える。
5K3D(120Hz):24bitColor:39.551Gbps
4K3D(120Hz):30bitColor:29.860Gbps
10Gbps余るのでUSB3.1ポート1つ分のデータ転送が可能
ディスプレイとカメラの映像も一緒に転送できるだろう。
1本のケーブルで、5Kならフルカラーで3D、4Kなら、DeepColorで、3D表示できる上にカメラの映像もマイクの音声も転送できて電力(デバイス15wまで、充電時には100Wまで)までも供給できる。ただ、40Gbpsの最高速度の場合、ケーブル長は銅線では2mまで、それ以上は、光配線になるようだ。Thunderbolt3の光配線ケーブルのリリースは2016年になるという。光配線では40Gbpsで60mまでをターゲットにしているという。
6台までディジーチェーンができ、Peer to Peerのネットワークも形成できるとのこと。
自分としては40Gbpsという帯域幅を使えば、1本のケーブルで、3D映像で双方向に対話できる。しかもかなり、リアルで高画質でというところがいい。それが簡単に接続でき、誰でも使えるというのがいい。