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AppleのLinX社の買収について 2015.4.14

Appleが2015年4月14日(米国時間)イスラエルイメージセンサー企業のLinX Computational Imaging社を2000万ドルで買収した。このイメージセンサは、従来のセンサよりも半分程度薄くて、暗いところでも、キレイに撮影でき、スマホのカメラを一眼レフ並みのダイナミックレンジで撮影できるのみならず、対象物の奥行き情報などが取得できるという。

 iPhoneのカメラが大きく進化するかも、
 米Appleが買収したLinXの技術から考える
 http://news.mynavi.jp/articles/2015/04/17/iphone_camera/

 次期iPhoneのカメラは超絶進化!?
 Appleが買収した企業のカメラ技術を解説するぞ
 http://www.appps.jp/160852/

  • LinXのイメージセンサ

1.暗所に強い

2.ダイナミックレンジが広い

3.奥行き情報

  • http://image-sensors-world.blogspot.jp/2015/04/apple-acquires-array-camera-developer.html
  • かなり、高精度な奥行き情報が取得できることが、画面でわかる。LinXの4つのセンサを使ったタイプで、こういう高精度な3D奥行き情報が取得できる。これを使うと、3D写真が撮れる。顔の立体形状からより高精度な顔認識ができたり、ゼスチャー入力、ピントを写真をとった後で自由に調整できたり、テレビ電話で背景を消したり、背景部分をスクリーンにしてプレゼンが出来るなど応用範囲は広い。ただし、この奥行き情報を取得するのには、非常にハイパワーなプロセッサパワーが必要。

このセンサーは、アレイ式というもので、明るい映像に適したセンサと、暗い映像に適したセンサ、複数のセンサの映像をソフトウェアで処理して高精度な奥行き情報やダイナミックレンジの広い映像を取得するというもので、センサー自体は特殊なものではなく、それらの情報を処理するソフトウェアテクノロジーが優れている。Appleは、この他にも、優れた画像処理技術を持った会社を買収している。(社員は一人だけなので、事実上、優秀な画像処理プログラマーを一人雇ったという感じ)

これらのAppleの発表で分かるのは、一眼レフ並みの画質を持つスマートフォンカメラであり、しかも、3Dであり、画像認識センサーでもあるという事、応用の幅は、プロセッサパワーがあればあるほど広くなる。恐らく、Appleが作っていると言われる電気自動車にも搭載されるだろう。直近では、かなりきれいな写真が取れる。しかも、3Dで、このカメラで360度、ぐるっと撮影するだけで高精度な立体モデルが作成でき、それを3Dプリンタで出力したり、体を撮影することで、自分にそっくりのアバターを作ったり、色々出来てしまう。子供やペットの写真をとったら、一眼レフ並みの画質に加えて奥行き情報の加わった超リアルな写真が撮れるため、ダイナミックパースペクティブのような見る方向によって、立体的に見え方が変わる技術が普及するだろう。重要なのはソフト技術でハードとしては特殊なものではない。この技術を使って4K DeepColor RGBZ動画が見れたら、ほぼ、そこに、それそのものが存在するかのような錯覚を抱かせる高品位な映像が見れることだろう。ペットで言えば、生きているかのように見える。また、奥行き情報があれば、目との距離がわかるので、目で見た距離に合わせて、物体の表示サイズを切り替えることで、リアルなサイズ感でものを見ることが出来る。これはショッピングに使えるだろう。電気自動車に使えば、自動運転や自動車庫入れなどに活躍するだろう。非常に面白い技術だ。これによって、日本のカメラメーカーの製品は、旧世代のカメラになってしまうほどのインパクトを持ったセンサーといえる。