ダマされる人を見て思ったのは、願望による思い込みが激しいということだった。なぜそうなっているのかと考えることが、この状態を打開することになると思い、考えてみた。
1.事実の空白(無知による事実の誤認)
- まず、第一に挙げられるのが「事実の空白」だ。御用報道によって、この空白状態が意図的に作られ、反証する事実が存在しないので、印象や願望などがひとり歩きしやすい状態にある。
2.恐怖による願望の強化(願望による動機の強化)
- 悲観的な情報が報道される事で、恐怖が強化される。すると、人は心の平衡を保つために恐怖から逃れられる情報を欲するようになる。すると、願望の正当化が強固になる。これがひとり歩きすると妄想に近くなる事が多く、そうなった後で、どんな事実を積み上げても、完全に遮断される。
3.解決策の空白がもたらす無力感(手段の喪失による無気力)
- 願望も印象による思い込みもないが、解決策が提示されないので、どうしようもないと諦めてしまうことによって、印象や願望がひとり歩きする行為に対しても、それを放置する事になる。要するに何もしない。これがかなりの数に登ると思う。
思い込みを助長しているのは、要するに御用報道が原因であると自分は見ている。人に情報を与えず無知にして、悲観的な報道による恐怖で脅し、何の解決策もないかのように報道することによって、無力感で何も出来ないようにさせる。つまり、思い込みを生み出しやすい情報空間の中にいる。
無知×恐怖×無力感=思い込み
無知だからこそ印象のみで判断してしまうし、恐怖があるから願望を満たすような情報を信じやすい。そして、そういう思い込みもなく、恐怖にも揺り動かされもしないが、どうやって解決するべきなのかわからないから、何もしない。
コレが今の日本の状況と自分は分析している。打開するために必要な要素はこうなる。
1.無知→知的に
2.恐怖→ポジティブに
3.無策→戦略の提示
まず、無知を煽る御用報道を打開するためには、インターネットを使ったより進化したマスメディアが必要である。そのメディアから流れる情報は、事実の空白を埋め、いたずらに恐怖を煽るのではなく、人々が知的に楽観的になれるような問題の具体的な説明や、その解決策を伝えるものでなくてはいけない。そして、そういったメディアが既存の御用メディアを駆逐するような規模に膨れ上がり世論を左右する状態になることが求められる。そのゲートウェイとして、最も有望なのはスマホである。今や携帯電話の殆どは、買い換えると9割がたスマホになっている。ここを橋頭堡にして独自のメディアを展開する必要がある。
かつてAppleは、PCの世界ではマイナーだった。いまやメジャーである。なぜメジャーになったのかというと、市場に新しいルールを設定したからである。つまり、PCではないPC、つまり、iPhoneである。新しいパラダイムを設定することによって、マイナーなものであってもメジャーに躍り出ることが出来る。つまり、新しいメディアが台頭するとしたら、それは、新しいパラダイムを設定したものになるだろう。そして、それらが既存のメディアを駆逐する形で日本は変わっていくのではないかと思う。