SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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良いアイディアは見せるべし

良いプランがあっても、それが良いプランだと理解されないと意味が無い。大抵、私はそれで失敗する。だが、そんな私が成功するパターンが有る。それは、実際に物を作って、人に見せるときである。私はそのものの使い方を教えるだけ、それ以外は何もしない、だが、それだけでいい。それで良いプランだと分かってもらえるのだ。

私は口で説明することは下手くそだが、作ったモノで説明するのは上手である。母が入院している時、夏の暑い日に自転車で病院に来る度に携帯扇風機を使っていたら「それは何?」という事になって、携帯扇風機だと説明し、つけてもらったら「結構涼しい」と看護婦さん達には好評だった。モノを作るとリアルなので、分かってもらえるのである。

  • 携帯扇風機
  • ビジュアルと言っても、こういうイラストだけではダメである。もっとリアルに、つけた人が結構涼しいとか言って評価すると説得力が増す。

良いプランというのは、頭の外から出して、人に見せないといけないのだが、この頭の外にだすという作業が曲者だ。私は企業のプレスリリースでアイディアの段階で高く評価する事がある。それは、それが優れていると評価できるからである。だが、大抵の人は、それがいいか悪いかわからない。体験したり、見たりすることでやっと理解できる。口で言っても大抵、分かってもらえない。最低でも見えないとわからない。

そう言う意味では、良いアイディアは見せないといけない。それが、うまく出来ているのはテレビショッピングだ。ジャパネットたかたの社長は、とても巧い。故人ではスティーブ・ジョブスだった。彼らは以前のものの問題点を説明して、それをどう解決したのかをビジュアルを通じてプレゼンして、それが良いプランだと人に伝える事が巧い。

テレビは常にニュースという形で、そう言う印象を与える事が上手だ。だが、最近はウソをもっともらしく説明してばかりだ。誠実さの欠片もない。そう、常に良いプランが良いものだと説明されるわけではないのだ。悪いものをあたかも良いものだと見せられている事もある。ジャパネットたかた社長さんみたいに誠実な人ばかりではないのだ。

過去に素晴らしいアイディアにもかかわらず、消えていった技術が沢山ある。その多くは、見えないか、見せていない事が問題だった。大抵の技術屋というのが自分が、その価値を理解していて、それを口で説明するだけで理解してもらえると思っている。というか、それしかしていない。見せる努力を怠っている。その結果、失敗する。失敗の原因は、見えないから。ビジュアルを軽んじては駄目だ。

見えると人は信頼してくれる。素晴らしい社会システムも、それが理屈ではなくて、どのように社会を変えるのか見える様にしないといけない。それが大事なのだ。そして、見えているものを説明する数字も併記すると、より説得力を増す。それが従来のものより、どれくらい優れているのか説明するのである。

そういう事を怠っていると、良いアイディアであっても理解してもらえず、消えていってしまうのだ。成功は、人に理解されて初めて成立する。だから、成功したかったらビジュアル(または体験)を重視しないとダメだ。そして、そのアイディアが誠実であること、そうすれば、信頼を獲得でき、最終的にその信頼が積み上がる過程で、あなたは成功するだろう。