SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

新しいI/Oとインターフェース:USB3.1 Type Cと感圧式タッチパネル

最近、立て続けに将来につながってくる新しい技術が出てきたので、整理するために書いておく。

1.I/OがThunderbolt、USB3.1 Type C & 無線(Bluetooth/LAN)に統合される。

  • ・Thunderbolt:Displayport、Thunderbolt
  • ・USB Type C:Display、Thunderbolt、電源コネクタ
  • ・無線:SDカード、Ethernet、オーディオ(新しい圧縮規格でハイレゾも可能)
  • PCのI/Oは、これらのI/Oに集約される。Thunderboltが残っているのは、USB3.1の速度では、4K/60Hzクラスの映像を出力できないから、PCの背面ポートは、基本的にオーディオ入出力とUSBポートとThunderboltの三種類しか必要ない。USB 3.1が倍速化して、USB 3.2が出てきたら、Thunderboltもなくなるだろう。そして、その頃にはオーディオ出力系も無線か、USBデジタル接続がメインになるかもしれないので、PCの背面にはUSB端子しかなくなっているかもしれない。USB3は100Wまでの電源が供給できるので、そうなると、モニターの電力供給もUSB端子になってしまい、モニターのコンセントもなくなるかもしれない。オーディオアンプもバスパワーで駆動できる。

2.感圧式タッチパネル&フォースフィードバック

  • タッチパネルが感圧式になり、同時にフォースフィードバックするようになった。これにより、圧力を加えた操作が可能になり、従来、ボタンの長押しで対応していた操作が、強く推すことで同様の操作を実現でき、また、強く押したことを認識できるようにフォースフィードバックが搭載されている。この反応はタッチパネル背面の振動フィードバックで行われるのでソフトで、反応圧力の設定が切り替えられる。よって力が弱い人でも、設定を軽くすれば、同様の操作を直感的にできる。また、感圧式なので筆圧感知も可能になる。これが将来的にiPadなどで使えるようになれば、iPadで本格的に絵が描ける状態になる。しかも、特殊なペンを必要としない。むかし、フォースフィードバック画面をもった液晶をCEATECで見たが、Appleがいち早く出してきたことは、やはりOSとハードを同時に持っている強みなんだと思う。Appleは、もしかしたら大型iPad端末で、筆圧感知を可能とするモデルを出してくるかもしれない。感圧式タッチパネルは、より自然で直感的なポイント操作を可能にし、鉛筆やペンで自然にやっていることをスマートに再現できるようにしてくれるだろう。ポイントデバイスに圧力というニュアンスが加わり、よりアナログライクな処理が可能になる。

これらのI/Oやインターフェースは、PCの複雑さを単純化し、よりアナログライクなものに変えていく。ある意味、電源コンセントの端子のようにUniversal Designとして機能するレベルまで成熟し始めていると感じる。将来的にはUSBの信号出力が光ファイバーになることで、飛躍的に高速化するだろうし、銅線は電源ラインとして残るだろう。電力と情報が同時に配送できるので、USBハブが電源タップのように機能し、それに対応した製品からACアダプタが消える。そうなると電源ケーブルとI/Oケーブルの統合により、ケーブルの本数が半減する。ほぼすべての周辺機器がバスパワーで駆動する時代が来る。電源タップではなくてUSBタップが出てくる。このUSBタップに無線LANが繋がると、ワイヤレス機器とも繋がる。ヘッドフォン、キーボード、マウスなど、様々なインターフェースが有機的に繋がる。感圧式タッチパネルもその中に入ってくるだろう。ワイヤレス型のタッチパネルは、フォースフィードバックをサポートし、圧力を利用した新しい操作体系により、早送りをしたり、タッチパネルの表面が電子ペーパーとなっていて、様々なボタンになり、しかも押した感触までフォースフィードバックで再現される様になっているだろう。あるときは、スクロールホイールになったり、ある時は、ゲームコントローラーになったり、様々な操作が可能になるだろう。

I/O接続がよりシンプルになり、ケーブルが半減し、操作がより直感的になる。それに4Kディープカラーの映像やら、ハイレゾ音声などの高品位な映像と音声が加わった時、何が生まれるのか、楽しみである。というのは、簡単であることは誰もが自然に使える。そして、その誰もが使えるものが、高品位である事は、良い環境であり、良い物が生まれる土壌を生むからだ。思えば、規格によってPCの世界は分断されてきた。この分断が自由な運用を妨げてきた。しかし、ウェブテクノロジーの進歩、I/Oの統合、新しいタッチパネルが繋がった時、紙と鉛筆のシンプルな世界にPCの世界が近づいたといえるのである。そして、そういうシンプルさは、創造性を育むのに最適な環境なのである。故に、これらのことは重要であり、素晴らしいのである。