SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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2015年 3.11について思うこと

3.11から4年、思えば日本の歴史の転換点だったと思う。それまでは、自分は政治に対しては無関心でいられた。というのは政治が自分たちに直接的な危害を及ぼすという懸念を持たなくてもいい良い社会であったと思う。

だが、311以後、直接的に政治が国民に危害を及ぼし始めた。最初は、原発事故において、本来、国民を守るべき政府が、その責務を放棄し、情報の開示を怠り、そして、責任から逃れるために様々な詭弁を弄して、人々を欺いたことだった。

放射能の基準も1msvから20msvにした。これは専門家からも異論が出る高い汚染レベルであり、しかも、放射能に弱い子供をいち早く疎開させて本来は守るべきなのに、それにガラスバッジをつけてモルモット扱いにするという全くもって理解を越えた行動を政府がしだした。それまでの日本政府とは全く異質な行為をしはじめた。

政府のウソは、最近になって明らかな形で噴出した。

この動画は2015年1月31日、中央のクレーン下の部分に注目して欲しい、下から何かが吹き上がっているのが見える。

この噴出の直前にカメラのレンズにゴミが飛んできている。なんらかの爆発が起きて、その噴出物が付着した様にも見える。この画像を見た時、まるで間欠泉のようだなと思った。地下に何らかの熱源があって、それが地下水を蒸発させて爆発しているように見える。原発の地下にある熱源は、漏れた核燃料である可能性が高く、それが、これほど明瞭に映像として出てきている段階で、爆発するような量の核燃料が地下にあり、危険な状態にあると見られる。

つまり、地下にぐつぐつと煮立った核燃料がある。まだ、終わっていないのだ。エネルギー量がかなりあるものなので、4年たっても、全然冷めない。散らばって密度が下がれば、核反応は収まるが、映像を見る限り、楽観できるような状態ではなさそうだ。できるだけ早く、地下水の流入を止めないと、水が加速材となって核反応が促進されてしまう。国は先頭に立って水止めの作業をするべきなのだが、それもなかなか進まない様相なので、福島原発事故はまだ終わっていないというのが、現実だろう。映像を見る限り終わったとは言いがたい。

核の問題は甘くないので、忘れたり、ほっといたりしたら、かなり厳しい事態になることも予想されるため、ほとぼりが冷めるということがない。要するに、それを否定出来るだけのエネルギー量がある物質なのだ。だから、普通のものと分けて考えないといけない、非常に従来の感覚とは異質な扱いをしなくてはいけない危険物なのだ。

しかも、一旦問題が起こると、人体に有害な放射線が出るので近づけない。だから、最悪の場合、手の施しようがなくなる。そうなる前に、何とかするということが大切なので、忘れてしまってはいけない。忘れずに監視し、できるだけ情報を公開して、世界の英知を結集して対応するというのが、本来やるべきことなのだが、現在の政府のやっていることは、それとは真逆である。だから危険なのだ。

甘くないものへの対処に、まったくいい加減な対応をすると、手酷いしっぺ返しを食らうというのは、福島第一原発事故を見れば明らかで、その当たり前の事が認識できない政権など、今の危機的な状況に対応する資格はない。実際、コレが核反応の可能性を示唆するのは、半減期が8日しかないヨウ素131が未だに下水や焼却灰から観測されている事から分かる。どこかで核反応(臨界)が起きていないと計測されないものが、計測されている事態こそ、核反応(臨界)が未だに続いている証拠なのだ。

ヨウ素131
  8日 1/2(約1週間)
 32日 1/16(約1ヶ月)
 64日 1/256(約2ヶ月)
 88日 1/2048(約3ヶ月)

2014年の7月の焼却灰 未だに放射性ヨウ素が計測されている。

核反応でヨウ素131が生成されてから104日目で1/8192になってしまうのに、未だに計測されているのは、断続的に臨界が起きている証拠であり予断を許さない状態にあることは明らかで、しかも、そういった漏えいが起きていることを政府が国民に知らせていない事が、さらに問題といえる。私達は知らず知らずのうちに被曝させられている。

 東京の下水汚泥のヨウ素131の濃度
 
 ヨウ素131のピークが上昇していることが分かる。

計測器の数字から見れば、政府があからさまに嘘をつき、国民を欺いていることが分かる。ではなぜ、こういった数字が公開されるのかというと、そう言う数字から、臨界が起きていると判断できる人間が、それほど多くないということを見越しているのだ。大手マスコミを抑えておけば大丈夫なので、隠す必要もないというのが彼らの本音だろう。

だが国民を欺いても、地下に核物質があるという事は覆しようがない。それは映像や計測データから見て明らかなので、何とかしないといけないのだが、どうにもならないというのが現状のようだ。このように311以後と以前とでは、国民に対する姿勢が180度違う政府を見て思うのは、311以後、日本政府は信頼出来ない存在になった。もはや先進国とはいえない。そこら辺の発展途上国と何ら変わらないレベルにまで落ちたというのが、正確だろう。