SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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心のポケット

人間には心のポケットがあって、それに色々詰め込みすぎてしまうと、他のものが入らなくなる。例えば、不安なことがあると、それで頭がいっぱいになって他のことが考えられなくなる。そうなると、色々と失敗しやすい。

不安が大きくなりやすいと、そういう傾向になるので、なぜ自分が不安になってしまうのか客観的に見据える大人の目線が必要になる。私の場合、子供時代に運動が出来ず、「お前のせいで負けた」とか、他人の圧力が強かったので、他人が怖い。すると、対人関係において恐怖が大きくなりやすく、それで頭がいっぱいになってしまって、失敗するなんてことになる。こういう時にどうしたら良いかとネットで調べてみたら…以下の様な記事が見つかった。

 (不安さん)
 http://www.fyu.jp/dojo-c/seikakutest/s-huan.htm

この記事によると、他人の評価が気になるのは「人の評価を気にする子供」というものらしく、 人の評価がアイデンティティーなのだという。そうすると、「あの人はどう思うだろう」、「失敗したらなんて思われるだろう?」と考えることによって、不安が大きくなり、冒頭で述べた心のポケットがいっぱいになり、失敗することになる。これに対して、どうするべきかというと、社会のことや対人関係は、A(きびしい親)もB(優しい親)の部分で処理をします。だから、子供の部分が守れるのだという。つまり、物事を厳しく見たり、優しく大人のように見たりすることで、そういう不安を割り切って行くことが、それに対する対処法のようだ。これの問題は無意識にそれをやってしまうようなので、それを意識の上に引き上げていくことが必要なようだ。

 注意力散漫と無意識
 http://www.counselingservice.jp/lecture/lec445.html

不安によって頭がいっぱいになって注意散漫になってしまうのを防ぐには、自分が不安になっていることに「気づく」ことで無意識→意識に上らせ、集中できない自分を責めるよりも、それくらい「〜でいっぱいだった自分」を見つめていき、セルフコントロールしていくことが大切なようだ。

そういう記事を読んで思ったのは、心のポケットに入るような、情報伝達が必要かもしれないと思った。連日続くニュースの話題で頭がいっぱいになって、他のことに注意が向かなくなり、結果として失敗するような事を社会全体でやっているような気がするからだ。特に不安が大きいニュースは、それで頭がいっぱいになって、他の重要な事が留守になって失敗する。不安は大きすぎると、注意がそこに向いて他のもっと重要な事があっても、そこに注意が向かなくなり失敗なんてことになる。そういう意味で不安の原因を明示し、問題点を明らかにし、そして、それをどう解決していくのかという具体的なプランが聞ければ、もっと良い社会になるのではないかと思う。大きな不安は社会全体を注意散漫にする。例えば、アメリカの場合、911に注意が向きすぎて、それによって作られた「愛国法」の危険性に目が行かず、結果として、今のアメリカは令状なしで国民を自由に逮捕できる独裁国家になってしまった。同じような事が日本でもある。景気悪化という不安に煽られて、景気回復にはTPPが必要だという論調が多いが、その具体的な内容に注意が振り向けられず、その危険性に注意が向いていない。景気悪化という大きな不安に目が向きすぎて、それを解決するという条約の中身の危険性について全く注意が及んでいない。そう言うとき大切なのは、私達が景気悪化に苦しみ不安でいっぱいであるという自分自身に気づき、その不安を利用して、危険な条約を通そうとしている人間を冷静に見つめることが必要なんだと思う。また、自由貿易に依存しない新しい経済も提案することで、不安を減らし、よりクールに問題解決が出来るような提案することで、社会全体が不安に踊らされずに冷静に問題を解決できる社会になるのではないかと思う。今の日本人は、不安という糸で操られた人形のように思える。