SKY NOTE

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後藤さんの死について

後藤さんがクビを切られて胴体に載せられている写真を見ました。さぞ無念だったと思います。その表情は目を閉じて覚悟している顔でした。後藤さんが死を覚悟してイスラム国の支配地域に向かった事が伺えます。

子供を救いたい、仲間を救いたいという思いで、危険な地域にたった一人で向かい、助けようとした彼の心情を思うと、イスラム国への怒りはもちろんですが、それを不適切な政策と、不用意な発言で挑発して死に向かわせた安部首相に対しても怒りが沸き上がってきます。そして、彼をISISに殺させるきっかけを作った安倍にいいように国の舵取りをさせている自分にも腹がたちました。たった一人で命をかけて頑張っている人がいたのに、私は一体何をしていたのか?と思わざる負えない写真でした。

後藤さんは、自分の命や将来の幸せな生活、多くのものを失うのを覚悟で、子どもや仲間を救おうとしていたのに、私は、なんとちっぽけなことに気を回していたのかと思いました。彼は、戦争で子供が殺される事に心を痛めており、それは以下の様な写真のような事態を何とかして止めたいという思いだったのだと思います。

あのイラク戦争では、十分な証拠もなく、こういう殺人行為が行われたのです。今のイスラム国というのは、そういう理不尽な行為に対する怒りによって生まれています。だから、テロとの戦いと言って、空爆で何の罪のない人達を殺すことは、テロリスト予備軍を増やすだけで、全く空疎なプランと言わざる負えないわけです。(米軍は過去の失敗から多少は学んで、油田を壊して、兵糧攻めをしているようですけどね)

後藤さんは、そういう事ではいけないと、危険な地域を命がけで報道していた。そして、社会にその窮状を知らせ、子どもたちを救いたかったのだと思います。しかし、安部首相のやっていることは、そんな彼とは正反対です。彼は、2014年4月に武器輸出3原則を緩和し、武器が輸出できるようにし、2014年の5月、イスラエルと武器の共同開発を表明しました。つまり、その武器によって、上記の写真のように子どもたちが殺される可能性だってあるのにもかかわらずです。後藤さんは、そう言う事を防ぐために命をかけていたのです。

だから、安部首相が、日本をテロから守るために海外に軍隊を派遣できるようにしようと言い出したら、私達は、この子どもたちの写真を思い出すべきなんです。それが亡くなった後藤さんの意志であり思いであるはずです。後藤さんが殺されたことに怒りを覚える人で、後藤さんの思いを尊重したい人は、そうするべきだと思います。間違っても安部首相の言う主戦論に傾くことは、彼の意思とは正反対であることは明らかです。そして、この主戦論こそが、テロリストを生み、後藤さんを殺したのですから、そういう主戦論に賛成する人間は、テロリスト以下だと言っても過言ではないでしょう。どうか、主戦論という悪魔の声に耳を傾けないようにしてほしい。後藤さんの無念を思えば、そうするべきだと私は思うのです。