SKY NOTE

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異常な報道が異常に見えない理由

安倍政権の不用意な発言でテロが起きと、世界のメディアでは言っているのに、日本のメディアだけは、「悪いのはイスラム国であり危険な場所に行った人質にも自己責任がある」という独特の主張を展開し、安倍政権を養護している。

 南ドイツ新聞(毎日新聞
  今回の中東歴訪が「(テロリストを)挑発した面もある」との識者の見方を紹介。

異常な報道が異常に見えない理由は、日本人にとって「みんな」というのは、世の中に「広まった」情報のことを指すのであり、その「みんな」の前に異論を挟むのは、タブーであるから、それに準じることが、正しい世渡り方法として大なり小なり定着しているからだと思う。

そういう意味では「みんな」という宗教に皆が入信しているとも言える。そして、その教祖は、マスコミである。情報を広める人間に服従するこの宗教は、それに反することを言う「異端者」を排除する。村八分にする。言ってみれば、超マイルドなイスラム国のようなものである。超マイルドであるが、宗教なので、教祖様には従い、教祖様の異常な行為も全くお咎め無しである。それは教祖「みんな」だからである。

そういう事を全く関係のない外国のメディアなどは、安倍政権の不用意な発言が招いた問題として非難するなど出来るのである。なぜなら、彼等は日本の「みんな教」の教徒ではないから。

この宗教に入信している人達は、何かを正当化するときに理由や論拠ではなく、「みんな」という言葉を用いて説明した気になっているが、この宗教に入っていない者にとっては、何のことやらよく分からない理由を言っているとしか捉えられない。つまり、若干、日本人は狂っているのである。狂っていたとしても、自分が狂っていることを自覚できるのは客観的な視点を持っていれば出来るのだが、何事も「みんな」という言葉で説明してしまう人達には、そういう客観視はできないのである。なぜなら、全て「みんな」で事足りてしまうからである。

ある意味、思考が「みんな」や「グローバル」という言葉を使うたびに停止しているのであり、この思考停止状態にあることで、異常なものがあっても、それを感知する思考力が機能せず、結果として異常なものが異常に見えないのである。

解決方法はネットで情報を得ることだが、ネットの情報は玉石混交で何が正しいか分かりにくい。また、情報を認識するのも、やはり、その背景にあるものを理解する事が大切であり、そう言う意味で池上彰さんの説明などを聞いてもいいと思う。ただ、池上彰さんを盲信してはならない。なぜなら、それは池上彰教に入信することであり、それはいけない。事実を見て、自分の頭で考えることが大切である。特に「みんな」とか「グローバル」という言葉を使わずに自分の言葉で説明できるように自分の頭を常に訓練することが大切である。そうであってこそ、目の前にあることをダイレクトに認識でき、まともな感覚になれる。そして、世の中の異常さを理解し、正常に戻すために何かすべきだと思う人が増えれば、社会は、今よりまともになると思う。だから、狂った思考プロセスを排除することから始めよう。それは、何かを説明するときに「みんな」という言葉を使わないこと。僕は小学生の頃から、それをやっている。皆さんもやってみたらどうだろうか。私がそういう考え方になったのは、義父の影響だった。義父は物事をダイレクトに見る姿勢を教えてくれた。客観視の基本は、事実と自分の間に何も挟まないことである。

事実をダイレクトに見れば、後藤さんは、勇気あるジャーナリストであり、私達に中東の問題を知らせるために命がけで報道してくれている人であって、そういう人が殺されそうになっているのに、それを「自己責任だ」と言うこと自体が異常だということに気づくべきだ。そんな事を言ったら、誰も危険な場所に行って、戦争など、報道しなくなる。もし、自分の国が戦争に巻き込まれて、他国に助けを求めたくても、それを報道してくれる人がいなければ、助けを求めることはできない。そういう社会にとって大切な人達を守るということをせず、「自己責任だ」というのが、いかに不用意な発言か、よく考えれば、だれでも分かるはずだ。