SKY NOTE

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強弁によって嘘を成立させようとする人たち

原発問題、経済問題について、強弁をする人達がいる。難しい言葉で脅したり、全体論を各論に細分化して、その細分化し複雑化した中で、明らかに間違っていることを正当化しようとする。大局で間違っているのだから、是正すべきところを小局に持ち込み、その中で、正当化出来そうに見える要素で自らの持論を正当化する。これが通用するのは、全体の規模を相手が分かっていない場合である。

規模が分かっていれば、彼等が小局で成立させようとしている正当性が、大局には優に及ばず、評価に値しない事がわかる。マスコミがパーセントなどの相対値を用いる事は、この強弁を封じる全体を見えにくくする点でよくないと言える。全体の数値が見えていたり、法律であれば、その法律が持つ本来の目的や使途が把握できていれば、その原則に基づいて、小局論を切り捨てることが出来る。

それでも、強弁をする人たちは自説を曲げない。なぜなら、強弁というのは、元々正当化出来ないことを分かっていて、それを無理やり通すため、やっている。だから、いかなる説得も無視するのが彼等の戦術であり、そうであるからこそ、強弁なのだ。だが、強弁をしなければいけないのは、全く正当化出来ない弱論が後ろにあるからである。

東京工業大学原子炉工学研究所 元所長(2014年3月末日、退官)
有冨正憲 教授「爆破弁」使い内圧下げる と強弁する有冨教授

有冨正憲教授は2011年3月22日、内閣官房参与になったとのこと。このように強弁することで地位を獲得できるようではダメなのだ。(今の内閣官房参与のリストには名前がないので過去にそうなったのかもしれない)明らかに爆発してぶっ壊れているのに、それを「爆破弁」と強弁してしまうのが、強弁をする人の発想なのである。有富教授が、こういう事を言ってしまえるのも、私達が権威に弱く文句を言わない事を見越してことだろう。ここで重要なのは、専門家があからさまな嘘を言い、それが糾弾されるどころか内閣官房参与にまでなるという現実(専門家だからといって信頼するべきではないという事)

また、このような事をする目的は、自己の立場の保全であったり、欲であったりする。よって、強弁をする人たちは、ますます強弁を言わざる負えない状態になる。故にこれらの人を論理で否定するのは難しい。弱論を強論として見せかける虚勢なので、嘘を見破られていることが分かっても、とにかく周囲に、それを知らせまいと、余計に強弁を振るうのが、彼等の追いつめられた状況である。考えると不憫だが、テレビや新聞などで、それがまかり通ると話は違ってくる。

強弁をして偽りを正当化されると、その偽りによって不正をし、利益を貪る人、保身を図る人がはびこり、それによって虐げられる人が出てくる。しかも、強弁をする人間を説得することは、まず出来ない。であれば、なにをするべきかというと、冒頭で述べたように、彼等が周囲から無視され失笑される様な情報を広めることが大切なのである。

それは冒頭で述べた。全体を把握することである。経済であれば、全体の数字、法律で言えば、その理念をきちんと伝えること、難しい言葉は簡単な言葉に翻訳して、実はこんなに簡単な話だったり、矮小な理屈である事を伝える。そうすることで、強弁家は説得できなくとも、まともな人達を説得することで、彼等を孤立させる事。それが結局のところ大事なのだと思う。

中々それは難しいことなのだが、やり方としては、それが最も正攻法のやり方であり、それによって、強弁によってもたらされる不正や差別、格差の正当化を防ぐことが出来る。言ってみれば、全体の把握による俯瞰的視点こそ、強弁家の最も恐れる目線、これを皆が持てば、最終的に彼等は強弁を言うことすら諦めるだろう。なぜなら、元々、自分の意見が全く正当化出来ないことを知っているのは、彼ら自身なのだから。