放射線の影響について説明しても、なかなか理解してもらえないのは、それが見えにくいことだと思う。ただ、体の仕組みを理解していれば、放射線から生じる活性酸素によるDNAの破壊による各部の細胞の不良状態が何をもたらすのかと考えると、なるべく放射線のないところに人を移住させようと考えるわけである。または、その影響が少なくなるように水素水のようなもので対処するべきだと思う。
以下の動画に放射線によって生じたフリーラジカル(活性酸素)によって、細胞のDNAが壊されるメカニズムが分かる。
- フリーラジカルのDNAへの攻撃
セシウム137の蓄積性
人工放射性物質は、自然界になかった放射性物質なので、体がその存在を知らず、排出されずに、他の栄養素と勘違いして吸収してしまう。その結果、体内に長く留まり、蓄積していくので微量でも毎日摂取していけば危険な水準になる。しかも問題は、それが目に見えず進行していき、病気の原因が放射線だと断定できない。だから表側のデータを見てもわからない。ただ、福島で通常はあり得ない年齢で心臓麻痺の人が増えたとか、そう言う話から間接的にリスクが把握できる程度なのである。
勘違いする栄養素
放射性物質 体が勘違いする栄養素
セシウム → カリウム(筋肉、特に心筋にたまりやすい)
ストロンチウム→ カルシウム(骨髄に蓄積する白血病のリスク)
放射線が影響を及ぼす臓器と病気
心臓→セシウム137が心筋に蓄積すれば、それによって心臓麻痺で突然死
血管→血管がもろくなると言われているので脳血管障害
眼球→白内障
肺 →肺がん
膵臓→糖尿病
骨髄→白血病(ストロンチウム97)
リンパ節→免疫力低下
体の様々な組織が、活性酸素によって、老化にも似た影響を受ける。人が年をとると様々な病気になるように、放射線障害も老化と同様に細胞が劣化していく。しかし、それだけでは単なる老化によるものとして処理されたり、若い時には、オカシイと言われながら亡くなってしまったりと、要するにそう言うケースが汚染物質を食べていく過程で増えていく、だが、データとしては、放射能の影響かどうか分からない。細胞が劣化する原因は、様々であるので、放射線のみが影響ではないと言えば、そういう理屈が通ってしまう事が多い。よって、データがないから安全だというのは語弊がある。現在の科学では、そういう傾向をデータで把握すること自体が難しいのだ。
つまり、行政側から見れば責任逃れがしやすいのであり、原因を科学的に声高に言うのは、現在の科学の水準では、それが確実に把握できないから、科学的、科学的と連呼するのである。しかし、体のDNAを壊すという基本原理からすれば、様々な疾患の原因となることが考えられ、そこからすれば、予防原則的に対処するのが正しい対処法なのだ。
現在の科学の限界を理解していないと、科学的という言葉に騙されてしまう。そもそも、把握できないもので把握せよというのが無理。だから、通常より危険な水準の汚染地域から移住するというのが正しい選択なのであり、除染なんて作業員の被ばくを促進する愚策であり間違った行為である。
政府の年間20msvではなく、チェルノブイリと同様に年間5msv以上のところからは移住させるべきで、1msv以上5msv未満の地域は、水素水生成器を無償供与し、その水をのむことで活性酸素を無害化するという対策をするべきだと思う。
- NASAが宇宙の放射線障害予防に水素が有効とする可能性を発表 2011.4.2
- http://jearthquakeglobalaidnet.blogspot.jp/2011/04/nasa.html
また、食品の安全基準をドイツ並みに高くする。世界最高水準の基準とかあからさまに嘘を言っているけど、世界最高水準は...
日本 ドイツ
大人 100 Bq/kg 8 Bq/kg (12.5倍も緩い)
子供 50 Bq/kg 4 Bq/kg
ハッキリ言って日本は世界最高水準じゃない、どちらかと言うと下の方。セシウム137が140倍に濃縮することを前提とすれば、ドイツの水準の安全基準が正しい。それなのに、この緩い基準を安全だと主張すること自体、おかしい。また、子供に対する放射能の影響が強いというのに、高濃度放射線地域にガラスバッジを付けさせて、即時、避難させないも、常軌を逸した行為であり、現在の政府の異常さが現れている。ガラスバッジというのは、汚染地域でどれだけ被曝したかを計測するものであって、本来子供は放射能に弱いのだから、避難させるべきところを、それをせずにガラスバッジで汚染レベルを把握するなんてオカシイ、そもそもそんなものをつけて計測するような放射線量の高いところに子供を置いておくこと自体間違い。
こういうことが出来るのも、要するに問題を証明しにくく、その結果、責任が発生しないゆえに起こる事なのである。責任が発生しないからこれでいいだろと思ってしまう。そう言う考え方がそもそもワルだと思う。善人は、このワルの発想が理解できない。和をもって尊しとする価値観ではそうなる。だが、和をもって尊しとするのならば、非正規雇用のような格差を認めること自体が和を乱すことであり、現在の日本というのは都合のいい所で和が乱用されている。実際は、和を重んじてはいないのに、責任逃れのためにだけに和を用いる。ある意味、和を道具にして使っているとさえ言える。それは文化に対する冒涜である。
農地の賠償に何十兆円もかかるから、絆とか言って汚染食物を食べて応援と言って食わせる。株屋に60兆も出せるくらいだったら農民に出すのが先だろうにと思う。要するに、現在の科学では放射能の影響を明確にできないので、責任が生じず、そういう暴挙が成立してしまうのである。だから、安全だから、気にしなくていいということではなくて、(自分たちが)責任とらなくていいから気にするなという事に気づかないと、放射能の問題に対する政府の無責任ぶりは理解できない。