韓流宮廷ドラマと憲法9条

韓流ドラマの宮廷闘争を見ていると、最初は、大して敵ではないものが、互いに牽制し合い、それがエスカレートしていくと、命がけの争いに発展していくさまを見ると、自分の敵意が相手の敵意になって跳ね返ってくるんだなと感じた。

そう考えると、憲法9条の考え方は、日本にとって最大の防衛となっていると思う。憲法9条は他国を攻撃する軍事力を行使しない主張しているため、他国に恐怖を与えないことで、互いに友好関係を保っている。

周辺国と外交的には緊張すれど、経済的に結びつきの強い国でもあるため、関係がこじれても経済的な理由で友好を結ぶというインセンティブが働く、この為、極端な対立が回避されている。この流れを維持することが大事だと思うのだが、安倍政権は靖国神社参拝など、他国の政府を恐怖させる行為をやって、関係を自ら壊している。状況を自ら混乱させて、その上で、それを防衛するためには集団的自衛権が必要だと言っている段階で、彼が何を望んでいるかよく分かる。要するに自作自演なのだ。そして、冒頭に述べた宮廷ドラマのように、相手を牽制し合うようになり、それがエスカレートしていくと本格的な軍事衝突なんてことになりかねない。

私たちはこの状態で何をするべきかというと、メディアが伝えない安倍政権の暴走を、周囲に伝え、そして、それに反対することを呼びかけること、そして、選挙になったら自民党に入れず、憲法9条を守り、集団的自衛権を認めない政党に入れないと戦争になるかもしれないリスクが有ることを伝える事なのである。

戦争など日本には起こりえないと思う人たちには、ではなぜ、今まで戦争がなかったかという質問をし、その上で、その理由を憲法9条のおかげであり、憲法によって私たちが守られてきたが、解釈改憲によって状況が変わりつつあることを伝え、警戒しないと危険だと教えるべきだろう。さすがに、自分も怖いが、現実を直視するとその方向に確実に進んでいるため、警戒する必要があると。

憲法9条という防波堤に解釈改憲というヒビが入って、戦争という黒いドロが漏れだしてくる。そして、その横でヤットコを持った安倍晋三と石破が防波堤を壊している。そういう風刺画を書くべきかなと思った。それをTwitterで広めれば結構いいかも。

非常に怖い、既に特定秘密保護法で言論を封殺されようとしているし、憲法も解釈改憲で戦争しやすくなっている。着々と戦時体制に移行しつつある中で、マスコミが、そういう国民の生命財産に関わる危険な政策をあまり知らせずに、北朝鮮の拉致被害者とか、自国が戦争になる可能性に比べれば重要度が低い情報がメインとなっているニュースを見ている。大手マスコミが腐敗しているので、国民にとって最重要度クラスの情報が広まらず、何事もなかったかのように、着々と危険な法律が可決していく。まるで、ギロチンの刃が上から一段一段、降りてくるような怖さを感じる。それが、とても平和な雰囲気の中で着々と進んでいく、このギャップが、とても怖い。

恐らく、それに気づいた時には、かなり遅い。深刻な事態になっておそらく、その時に驚く、それだけ重要な情報が伝えられていない。または、伝えられても、その重要度に則した形で伝えられていない為、それほど大変なことではないと思っていた人たちが、こんな筈じゃなかった、まさか、と驚くような事態になると思う。

この現在の平穏な雰囲気の飲まれてしまうとそのようになるだろう。そして、そう言う周囲の環境に日本人はとても弱いことから察するに、その成功率は高い。なにか、決定的な事態になる前に、その日常が非日常になったことを象徴する何かが起きて、皆がそれによって気づくような事態になればよいのだが、どうすればいいのか思いつかない。

思うに、今の日本人は、情弱なのである。腐敗したテレビや新聞を信じることそのものが、既に情弱であるのだ。どうやってこの情弱状態を脱し、真実に皆をたどり着かせ、状況を好転できるのか毎日、考えているが、韓流ドラマのようにドラマチックに状況を好転させるような事は思いつかない。それに絶望しながら、自分に何が出来るのか考えている。

思うに戦争になったら殺されるわけで、ある意味「ヤラれる前にヤっておかないといけない」状態であり、早くあの政権の息の根を止めておかないと自分たちの命が危うい。そういう意味では銀河鉄道999のアンタレスの言葉が思い出される。「ヤラれる前にヤレ、それが宇宙で生き残る唯一のルールだ」の言葉通り、生き残るために全力で立ち向かわないといけない。それは、韓流ドラマの宮廷闘争のように、命がけの事態であり、どうして、命をかけるような危険な事態にここまで状況を悪化させてしまったのかと思わずにいられないが、現実がそうなってしまっているため、そうするしかない。私は本来、ぐーたらな人間で、理想の生活は、日向でくつろぐ猫のような生活だというのに、そんな私が命をかける事態に駆り出されるのは、非常に不本意であるが、とにかく仕方がない。自分の全知全能をかけてこの問題に取り組まないと、後でとても後悔することになる。そうなるのはなんとしても避けたい。

イラク戦争で殺された子どもたち