SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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実感とは体験にあり 社会問題に実感のない若者へ

暑い夏、小学生の頃、皆でお寺に集められ、掃除をさせられたことをを思い出した。朝起きたら、お寺にいけと言われて、行くと掃除させられて、座禅させられて、尺棒でパシっと叩かれる。そんで、お寺のたくあんとおかゆを食べる。お腹が減っていたので、それでも美味しかったのだが、中には「え〜おかゆ〜足りねぇよ」と不満が漏れる。しかし、自分、怒られるのが怖くて黙ってる。よく、自由に文句が言えるなと思いながら食べる。今思うと、家庭環境が違うんだと思う。(私は義父に一度も殴られたこともない、だが、威圧感だけで怖かった)

その、お寺の食事で思い出したのだが、若者と話した時、社会の問題に対して実感がわかないという。私は、若干わく、なぜなら、お腹が空いている時を考えればいいからだ。

例えば、集団的自衛権、戦争をやれば、当然海上封鎖となる。そうなると、食料自給率40%の日本は忽ちの内に食料が足りなくなる。というわけで、満足な食事が食べられない。当然食事は配給となる。お腹が空いてもスーパーに行っても食材はない。食べ物で溢れかえっている状態が嘘のようにものがなくなる。つまり、空腹になるわけだ。腹が減っても食えない。食えない辛さを知っていれば、実感が湧くというものだ。

TPPも同様、今、日本は貿易赤字国、このまま赤字が続けば、物資を今のように潤沢に買えなくなる。TPPに入れば、外国から安い食料が入ってくると思いがちだが、輸入に依存することは、国内のお金をすり減らして買っているということなのだ。当然外貨がなければ買えないし、国内農業を切り捨ててTPPに入ったあとになってしまっては、国内の食料も僅かしか無く、外貨がなくなったら、金の切れ目が縁の切れ目のように、食料が入ってこなくなる。つまり食えない。お腹が空いても、食べれない状況が生じる。貿易赤字が続けばそうなる。飯の食えない状況を知っていれば、国内農業を破壊してしまうTPPには誰も入らない。シンガポールはそもそも農業をする土地がないから、仕方がなく輸入に頼っているだけ。

原発問題も同僚、食料が放射能汚染されてしまっては食えない。セシウムが1/1000になり、無害になるには1/2の10乗=1/1024 半減期の10倍の期間が必要で、セシウム137だと300年くらいかかる。

福島第一原発の事故で、どれだけ汚染されたか

一度事故が起きると、国土の広範囲の農地が使えなくなる危険性がつきまとう原発を考えた時、これは腹がへることを考えれば、選択肢として外れる。腹がへるというリアリティを知っていればいい。腹が減ったらコンビニでなにか買ってくる感覚ではなく、そのコンビニに食料がなく、食べたいときに食べれない状況が生じる。しかも何十年、何百年も、そういう事態を考えてみる。そうなったら、原発を使うなんてバカバカしくなる。

空腹の実感、リアリティがわかっていれば、現在の社会問題における。集団的自衛権、TPP、原発、その全てにノーという理屈が分かるはずだ。それがわからないのは、私たちが、食べ物に困ったことがないからである。私は、1日、水と塩だけで断食してみることをおすすめする。健康状態のいい時にね。そうすると、食べ物のありがたみが分かり、そして、それを失う可能性のある原発、TPP、集団的自衛権について、これは大きな問題であると「実感」できるのではないだろうか?

だから、若者には、この夏、断食に挑戦してみることをおすすめする。