SKY NOTE

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新しい価値を生み出さない「構造改革」

ソニーの決算が振るわない。
ソニーは、2015年第一四半期の決算を発表した。

2015年ソニー年第一四半期決算
 売上高  :1兆8099億円(5.8%増:前年同期比)
 営業利益 :698億円(96.7%増:前年同期比)
 税引前利益:684億円(50.6%増:前年同期比)
 当期純利益:268億円(8.5倍:前年同期比)

この数字を見て分かるのは、利益率が3.9%と極端に低い事だ。ソニーの経営の根本的問題点は、利益率の低いものしか作れていないことにある。つまり、新しい価値を生み出せていないことが、ソニーの経営の最大の問題なのだ。ちなみにAppleの利益率は39.4%である。(利益率が10倍も違う)

 Apple 2014年第三四半期決算
 https://www.apple.com/jp/pr/library/2014/07/22Apple-Reports-Third-Quarter-Results.html

利益率が低い中、不採算部門を切り捨てたり、不動産売却などで、決算上の赤字を隠匿する「構造改革」を続けているのがソニーの実態だと思う。

 エレクトロニクス部門68億円の黒字の中身
  不動産の売却益   :148億円
  エレクトロニクス部門:-80億円

モバイル部門も、当初想定していた年間5000万台としていたが、実際は4300万台と下方修正と振るわない。

私に言わせると、ソニーは何も改革をしていない、やっているのは決算の数字を不動産売却や不採算部門を本社から切り離し、それに「構造改革」と看板を張っているだけである。新しい価値を生み出すような改革をしていないのが実態だ。このまま行けば、ソニーは潰れると思う。ブランドイメージだけでやっていけるほど、この業界は甘くない。

私が構造改革をするのならば、出井時代に入れた文系役員全員をリストラ、技術系社員を中心に据えて、新しい製品が作れる経営体制にする。商品ラインナップも絞込み、コンセプトを明瞭化し、ソフトはFirefox OSを全面採用し、ウェブベースに統合する。ヘッドマウントディスプレイや、3Dカメラの開発など、次世代の開発環境を整える。同時にハイレゾオーディオに対応した。新しい音声圧縮フォーマットや奥行き情報を統合した新しい3Dビデオフォーマットの開発など、他の企業がヤラないことを率先してやる開発体制を敷く、または、Googleと共同で開発する。

デジタルカメラ
 赤外線センサーとステレオカメラを組み合わせた3Dデジタルカメラ
 ハイレゾ音声でビデオ録音

テレビ
 4K/3D or 2K/3D
 ハイレゾオーディオ対応
 PC機能(FireFoxUnit)

ハイレゾ&3Dなど、新しい価値をもった製品をモデル数の絞り込みで大量生産し、ハイコストパフォーマンスの製品に仕立てて、それを大々的にソニーブランドでプロモーションして販売する。これがソニーの王道。この勝ちパターンが全然出来ていないのが今のソニーの弱さ、改革といえば聞こえはいいが、ただの赤字隠匿決算、誤魔化しにすぎない。新しい価値を生み出すには、出井時代に入れた文系社員を追い出すことをまず、最初にやるべき。連中はクビ。これが最初にSONYがやるべき改革である。テクノロジー企業に文系はいらない。

SONYの経営の問題点は、高付加価値品を戦略的価格で売り出せないことにある。高付加価値品の開発には、技術への理解が必要で、こういった物の価値を理解するためには、文系は邪魔にしかならないか、理解するのに時間がかかるため、ボトルネックになる。よって首を斬る。ハッキリ言ってSONYにとって文系経営陣または管理職の存在は無意味。戦略的価格はモデル数の絞り込みを徹底して行い部品の大量発注によってコストを下げるのが普通。しかし、今のSONYは、そのふつうのコトが出来ない。