SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

軍師官兵衛と集団的自衛権

軍師、勘兵衛を見ていると、なるべく戦わずに勝つ方法を選んでいる。最初に諜略を進め、敵の数を減らし、水攻めの時は、自軍の被害はゼロ、敵は飢えに苦しむというもの。また、信長が謀反で死んだ時には、毛利との戦を早々に切り上げるための交渉など、なるべく戦にならない様に、あの手この手を使っている。そのために勘兵衛がしていることは、約束を守るということ。つまり、いかなる交渉も裏切られると思われては意味はない。だから、勘兵衛は約束は必ず守った。相手を偽るときにも、あからさまな嘘は言わない。対照的なのは、その息子で、正面切って戦うことが武士の誉れだと思っている。(まるで今のネトウヨのようだ)

集団的自衛権によって、外国との戦に巻き込まれる状態を勘兵衛であれば、どうしたかと考えてみると、あの手この手を使って、それを避ける事を望んだであろう。そもそも彼が信長に従ったのは、乱世を終わらせるためだったからだ。そのためには強力な統一政府が必要で、信長のような強力な指導者が必要だと考えていたに違いないのだ。よって、彼の目的は一貫して戦を避ける事なのである。

また、勘兵衛であれば敵と味方の趨勢を冷静に判断できたであろうから、勝算がなければ、絶対に戦をしなかっただろう。そうはいっても乱世なので勝算のない戦は、生じてしまうものなのだが、その際にも奇策を用いて相手を退却させるなど、大軍を打ち負かすというよりも、それを避ける策を選んでいる。このことから分かるように勝ち目のない戦はしないように徹底して策を巡らす点が彼の特徴と言える。

彼であれば、現在の核兵器の存在を見れば、恐らくのところ、それが発射されないように考えるはずで、そのためには、戦よりも経済や技術開発によって相手の経済の柱の一部となる事を選ぶであろう。彼が信長に従ったように、そして、信頼できる秀吉のような交渉相手を見つけ、常に交渉できるルートを確保し、その中で皆が幸せに生きられるように、または、自分の国の民が生き残れる算段をしたに違いないのだ。

また、彼は公平な人物でもあったため、TPPのような、富める者が貧しい者に対し、掟を緩めて搾取できるようにすることには絶対反対したはずで、そうならないために、マレーシアなど、同じ考え方を持つ国の政治指導者と交渉を重ね、共同してTPPを突っぱねつつ、自国のエネルギー、資源、食料の自給を可能とする技術開発を促進し、その先進テクノロジーという交渉カードを使い、他国の言いなりならないで済むようにしたであろう。そうであってこそ、自治権を守ることが出来ると考えたに違いない。これは、勘兵衛が若いころ、祖父が薬の商売を行っていて、それは当時の武士としては恥ずかしい事とされていたが、勘兵衛はそうは思わなかったことからも分かる。彼は経済の重要性を武士の面子よりも重要だと考えていた。つまり、場合によって武力ではなく経済を選ぶということ。

彼は軍師であり、戦略家であるが、命を守るということでは一貫しており、基本的に敵を倒すためではなく、命を守るために戦をしているので、敵味方双方の命を奪う核兵器などは絶対否定したはずである。この兵器が使われない状態を徹底して考え、それには、戦そのものをなくすしかないと考えると推測する。そのためには、飢えや寒さに苦しめられない安心できる世界の構築が必要であり、それが技術的に可能な状況に入っていることも理解しているだろう。そして、それを実現する為に富を惜しげも無く使い、戦を避けたであろう。

他国の経済の一部となることは、単に他国の下僕になるということではない、それがなくなれば他国の経済が成り立たない状態にし、もし、自国が攻められたら、それが抜けることで、同時に他国の経済も破壊的なダメージを食らう。つまり、補給路を断ったも同然となる。これは、堰を築いて水攻めをしたように。敵の補給路を断つという非常に理にかなった戦略なのだ。それをテクノロジーや経済によって実現することで、戦になる状況を避ける。また、これは過渡期の戦略であり、最終的には個々の国が、エネルギー、食料、資源を自給できる技術によって、自立し、経済が充足する状態になった時、もはや、飢えや寒さに苦しむ世界は終わり、戦争をする理由がなくなる。その時を見計らって平和条約の締結を持ちかけ、恒久平和を樹立する。そのために彼は世界を飛び回り、指導者に随行して、そういう技術を世界に売り込み、突き進んだに違いない。もし、勘兵衛が現代に生きていたら、そうしたと自分は思う。
 

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