SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Real Senseから電子オフィスが生まれるかもしれない

インテルのムーリー・エデン上級副社長が、3DセンサーのReal Senseについて語っている。

 東洋経済:パソコンが復活? インテルが考える「新機能」 2014.7.5
 http://toyokeizai.net/articles/-/41736

【引用】

――ただ、3Dテレビが普及しなかったように、3Dにはあまりいいイメージがない。

3Dテレビはコンセプトや技術が失敗したのではなく、実現の仕方が失敗だった。ではなぜ3Dが重要になるかというと、自然だからだ。互いに見つめ合っている時は3次元で、2次元じゃない。3次元だと自然だし、角度を変えるとさらに情報が入って来る。

リアルセンスの3Dカメラを使ってプレゼンテーションすると、単なるビデオカンファレンスではなくなる。3Dを使ったデモもできるし、後ろに見せたくない情報がある時はカットすることができる。

このエデン上級社長の言葉で気になったのは、赤字で強調した部分、これは、自分が7月3日にAmazonのDynamic Perspectiveについて書いた記事と同様の内容になっており、自分としては、皆同じこと考えるんだなと思った。このコメントによってインテルから出されるであろうSDKの内容が推測できるので、それについて書いてみることにする。

1.互いに見つめ合っている時は3次元で、2次元じゃない。3次元だと自然だし、角度を変えるとさらに情報が入って来る。

  • この部分について考察すると、人が互いに見つめ合うということから、テレビ電話のような機能を想定し、それが「角度を変えるとさらに情報が入って来る」と言っていることから、Dynamic Perspectiveのような3D表示であることが伺える。つまり、この事からインテルSDKには、ユーザーの目の位置と距離を把握する機能と、人の顔から奥行き情報読み取って動画にリアルタイムで合成する機能があると考えられる。

2.3Dカメラを使ってプレゼンテーションすると、単なるビデオカンファレンスではなくなる。3Dを使ったデモもできるし、後ろに見せたくない情報がある時はカットすることができる。

  • また、その3次元のテレビ電話の機能には、背景を調整する機能もあって、その機能の延長線上の仮想的なスクリーンを合成する機能もある。例えば、目の位置の深度にあるもの以外の背景はボカして、見えなくするような機能、あるいは別の画像(PowerPointのスライド)を差し込み、それをプレゼンに活用したり、あるいは手前に3Dモデルを合成して、そのモデルをワイヤレスタッチ操作で動かすような機能も考えられる。
  • Using Intel® RealSense technology
  • 1分15秒あたりのビデオカンファレンスは3Dになっていないが、これがDynamic Perspectiveのような3D表示になることをエデン副社長のコメントから推測できる。ただ、この動画では進化した電話という発想にとどまっていて、電子オフィスというところまでは描いていない。

まとめ

  • この2点から、インテルがPCのプロセッサパワーを使って、新しい3Dビデオカンファレンスシステムを開発するのに適したSDKを作っていることが推測できる。インテルにとってはプロセッサパワーを使ってくれる新しい市場が開けているわけで、渡りに船なのだろう。こういうものが出来ると、何が重要かというと、デジカメにも、その余波が来る可能性があるということだ。インテルのような大きなテクノロジー企業が、PCにそういった機能を標準搭載するということは、当然、デジカメにも同様な機能を要求するようになってくるわけで、結果として、デジカメの市場は画素競争から、奥行き情報をいかに正確に読み取れるかの競争に移行する可能性が高い。奥行き情報に使っている赤外線センサは解像度が低く、単純に動画や静止画に合成するのは難しい。よって、そこが各社の腕の見せどころということになる。つまり、競争条件が変わる可能性があるのだ。そして、私達は、そういう映像、特に4Kに奥行き情報が加わった動画映像をデジカメで撮影する日も近いかもしれない。恐らく、それに必要な超解像技術は、工学院大学の合志教授のものが採用されるのではないかと思う。
  • また、そう言う技術を使えば、眼鏡なしの3D映像ができるため、モニターにも、ユーザーの目を追尾するカメラが搭載され、さらに、そこにプロセッサが入り、そこにiOSなりAndroidが入っている構図が見て取れる。つまり、あたらしい3Dカンファレンス機能を皮切りに3DTVが普及する可能性があるのである。そして、より自然な成り行きとして、3Dビデオカンファレンス機能は、将来的にはオフィスのように機能するようになる。つまり、人を立体モデルとして画面の中に投影できるということは、その仮想空間そのものも3Dであるわけで、そこに人が自然に会話できる環境があり、また、それがバーチャルスクリーンによって情報を共有する機能がある事は、要するにオフィスと同等の機能を兼ね備えるわけで、そこから察すると、クラウドオフィスと、この3Dビデオカンファレンス機能とSNSが統合すると、電子都市がそこに生まれるということになるのだ。それを実現するハードのスペックとして、4Kクラスの解像度のモニタに、Real Senseカメラが搭載されていて、最低でも60Hz表示ができるモニタである。また、ワイドアスペクトのモニタの需要も高まると予想する。インテルの上級社長の話を聞いて、これで電子オフィスが出来るなと思った。