SKY NOTE

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独裁を体験している今の私たち

最近、ウチの近くでマンション建設ラッシュらしく、ガガガと掘削機で前にあった建物のコンクリートを壊す音がする。朝起きれば「ドドドドドド」という音が毎日響いている。自分には、その音がまるで日本の民主主義や平和主義が壊れる音に聞こえてならない。そんな状態なのでサッカーのワールドカップ、正直いって応援する気にはなれなかった。

最悪の場合、テロに遭遇したり、東京にミサイルが打ち込まれたり、原発が攻撃されてメルトダウンの危険性が生じるであろう事態を招きかなねい集団的自衛権容認を考えるとサッカーを応援できる気分ではなかった。

 自公 集団的自衛権行使容認で合意へ
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140625/k10015478261000.html
 
絶対これは開けてはならないパンドラの箱なのに、なぜか、いとも容易く開けられようとしている様を見て、「これはやっちゃいけないのに、なぜか、やってしまっている」というのが自分の正直な感想。

今、日本の戦後に構築された秩序が壊れていく音が聞こえる。この秩序は別に古いものではなく、むしろ、戦争をするという発想の方が核の時代以後を考えれば前時代的な古いものであるのだが、しかし、それが誰も止められない。なぜなら、選挙で独裁を認めてしまったからだ。マスコミの「ねじれ解消」という言葉に騙されてしまった。

今、私たちは独裁を体験していると言ってよい。誰もが望まない政策を、誰も止めれず、ただ呆然と立ち尽くしながら眺めている状態が、今の日本である。安倍が勝手なことをやっても、誰も止めるものがいない。残業代ゼロ、中小企業への外形標準価税、消費税増税配偶者控除廃止など、数限りない弱い者いじめをし、その反面、金持ちには法人税減税、株価は通貨発行で釣り上げてやるなど、金持ちには優しい。アベノ政治は、アベコベである。弱気をくじき、強きを助ける。タケちゃんマンのパロディの世界がリアルで行われている怖さ。

今、私たちは、ブレーキのない車に乗っている。運転手は安倍、乗っているのは私たち、この車は私達自身が自ら希望して乗った。しかし、悪い方にどんどん加速する景色を車窓から眺めつつ、どうにも出来ない私たちがいる。そろそろ私たちは、安倍のいる運転席から無理矢理にでもハンドルを奪わないと、殺される危険を感じ始めている。特に自衛官のいる家族はそう思うだろう。あるいは、戦争になった場合、まっさきに狙われる東京や原発周辺に住んでいる人は、そう感じ始めているだろう。漠然としながらもヤバいなと加速する車の車窓から危険を感じ取っている頃ではないだろうか?これが独裁なのだと思った。独裁とは、漠然とした不安を感じつつも、まだ生きている安堵感と不安の中で、為す術もなく、呆然としている状態なのだと思った。

 集団的自衛権解釈改憲を考える学生シンポジウム 第四部
 

この中で中国、北朝鮮が日本に軍事攻撃する非現実性が説明され、また、ホルムズ海峡に係る説明も適格で思わず見入ってしまい。カメラの録画時間が終わっていることに気づかなくて、iPadで録音したデータを繋いで何とか、まとめている。それだけ興味深い内容だった。ぜひ見てみることをおすすめする。この話は30分程度で、その後の質疑応答でも別の大学生からの質問で日本は、スイスのようになれないのかという質問に対しては、現状で日本がスイスのように中立重武装論を展開してしまうと、中立であるがゆえにアメリカの支援は受けられず、その反面、周辺国からは、脅威と見られ、日本包囲網が出来てしまうという説明がされ、なるほどと思った。軍事に偏る安倍の言っていることと比べるとはるかに現実的で納得のいく内容で、ハッキリ言ってこの学生たちに国政を任せたいと思うほどだった。