SKY NOTE

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Appleの宣伝手法に学ぶ、デモのあり方

デモとは、政治的な主張の宣伝であるので、Appleの宣伝手法に学ぶ、デモのあり方というテーマで考えてみた。

1.選択肢を多くしすぎてはならない

  • 人の行動を促す時、選択肢が多すぎるほど、その行動は反比例する。つまり、選択肢が多すぎれば、結果として迷うことになり、その迷いが行動を抑制する。逆に選択肢を狭めれば、行動を促すことになる。例えば、スーパーのタイムセールなどは、時間的選択肢を絞り込むことにより、購買という行動を促している。デモという形で、それを考えるとするならば、デモの回数はできるだけ少ない方が人々は、それに迷うこと無く出てこれる。逆にデモが多すぎれば、迷いが増え、それは、行動に結びつかなくなる恐れがある。特に大きな政治的な主張をしたいときには、その主張は大きく一つにまとまっている方が良い。Appleは、Macのモデルを絞り込むことで、シェアを伸ばした。それに対し、SONYは、アルファベット26文字に一つモデルをあてがうことが出来るくらいモデル数を増やしたが、SONYVAIOを手放すことになった。

2.メッセージはシンプルに

  • 人に伝える時、そのメッセージは複雑なものより、できるだけ、その本質をついた一つのメッセージにするのが良い。Appleでは、Think different、Digital Hubなどコンセプトをシンプルにまとめることで個性を主張し、そのブランドイメージを高めた。ジョブスは、こういう一言でメッセージをまとめるのが上手かった。デモで言えば、自分たちの主張をシンプルでいいやすい一言にまとめるのがいいだろう。

3.批判よりも解決策を

  • ジョブス復帰後のAppleは、Windowsの批判一辺倒だったマーケティングを改め、新しいコンセプト、新しい市場の創造によって、人々に訴求した。iMac,iTunes,iPod,iPhone,iPadなど、新しい解決策の提示が人々に新鮮な驚きと、感銘を与え、その結果、Appleの現在の揺るぎない地位を築いた。デモで言えば、政権の批判だけでなく、それを批判した後、どんな方向に政治を持っていくのか、そういうビジョンの明確さが必要であろう。単なる批判だけだとアンチと思われ、支持されない。そういう意味で、キング牧師の演説「I have a dream.」は素晴らしい。
  • iPhoneを説明するジョブス

4.負担は少なく、メリットは最大に

  • Appleの製品は、面倒な操作は徹底的にシンプルにされ、可能な限り簡単な操作で製品が使えるようになっている。例えば、iPhoneのボタンは、一つに絞りこまれた。このようにユーザーの負担を最小にしつつも、タッチインタフェースという新しい手法によって、多用な操作体系を実現し、メリットを最大化した。結果として、現在のスマートフォンは、ほぼ100%、このインターフェースだ。それは従来のボタンの多い操作体系は複雑すぎて、機能があっても使えなかったのが、スマートフォンになって、GUIによってそれが映像的に表現されたために、格段に分かりやすくなった。デモで言えば、負担の部分は、参加する回数や手間を徹底的に最小化し、メリットの最大化は、政府への適切かつ、明確な要求である。その要求が聞き入れられることで、社会が良くなり、人々が幸せになるというメリットの最大化、それがデモの目的といえる。

これがAppleの宣伝手法 or 製品コンセプトから見た。デモに対しての提言である。