SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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デマと決めつける人の心理

事実を言っているのに、デマと決めつけられる状況が、この日本を悪い方向に導いているのを見て、そう言う人達の心理を考えてみることにした。まず、何をデマだと決め付けるのかというと

1.自分にとって都合の悪い情報は全てデマ → 打開策で安心させろ

  • 耳障りの良い情報しか耳を傾けないのは、一種の防衛本能であり、恐らく、非常に疲れていると観られる。この場合、話をする前に殺伐としたイメージを避けるため、最終的な打開策とセットで説得するのが良い。たとえ悲観的な話であっても、最後にハッピーエンドになる話であれば、都合の良い話になって聞き入れる事ができるだろう。残念ながら、これをやっているのは、安倍自身である。彼は、偽りの打開策で人々をホッとさせ、信用を得ている。

2.マイナーな情報はデマ → 具体性(ビジュアル)で打ち崩せ

  • みんなが言っているから、それが正しいという主張の問題点は、例え、それが「みんな」であってもその源流がテレビだったり、新聞だったりと、ある特定の情報源に依存している場合、それは、その特定の情報によるものであって、多人数が実際に確認して価値が生じた情報ではないことである。しかしながら、この壁を打ち崩すのは難しい。この場合、具体的でリアルな説明が説得力を持つ。ウソや偽りを具体的な事例にそって否定する事が大事である。TPPだったら、諸外国の事例、特に韓国の事例を持ちだし、それを具体的に説明していくと、分かってもらえると思う。また、統計をグラフにして説得するのも効果的だ。要するに確たる情報であれば、マイナーであろうがなかろうが信ぴょう性が高いということになる。統計は、この場合強い。グラフにすると効果的だ。

3.想像できないことは全てデマ → 丁寧な手順に沿った説明(世界を見ろ)

  • 人間、想像できないことは「そんな馬鹿な」と思う。これは、自分の想像の枠を超えてしまうと、人は、それを事実だと認識できないためそうなる。これは、視野が狭いためにそうなっている。よって、視野を広げるためには、広域情報の把握が必要だ。あるいは、実験による証明が必要なのだ。スペースシャトルチャレンジャー号爆発事故が起きた時、事故調査委員会で、冷たい水の入ったグラスにゴムを入れて、それが固まる実験から、弾力性を失ったゴムパッキンが、水素を漏らしてしまったという墜落の原因の説明など、実験による証明、世界で起きている状況の把握など、広く全体を見渡せるような実験や調査が必要だ。この場合、それを伝える創造の幅を広げるために、きちんと手順にそって、丁寧に情報を積み上げる説明が必要になる。これは、2のビジュアルによる説明に、丁寧な説明手順を加えた高等テクニックが必要となる。

以上の3つの解説による説明がデマを打ち壊すために必要なものだ。
人がデマと決め付けるのには、理由がある。その理由を真摯に見つめないと、それを打開することは出来ない、ある人は不安から、ある人は曖昧さから、ある人は創造力の不足から、生じている。

デマと決め付ける人の不足要素
1.打開策の不足 → 不安で拒否
2.具体性の不足 → 曖昧なまま信じた情報から拒否
3.創造力の不足 → 想像できないから拒否

この3つの不足を充足させることが、デマに打ち勝つポイントである。不安な人には、打開策を示しながら説明するとよい。皆が言っているからと曖昧に捉えている人には、具体的な事例をできるだけ目に見える分かりやすい形で説明すると良い、創造力がない人は、創造力を阻害している情報の不足を補い、事実を手順にそって丁寧に説明する必要がある。この場合、2の具体的な情報を、手順にそって拡張していけるように呼び水的な情報を階段のように組み合わせて説明するとよい。

信頼されない説明についてもレクチャーするべきだろう。

1.打開策の不足 ×批判だけの内容
2.具体性の不足 ×曖昧な説明
3.創造力の不足 ×雑な説明

説明する側に高いレベルの能力が求められるが、逆に言えば、インターネットがあるので、それをクリアした情報を作れば、この状況は打開できる可能性が高いのである。そして、最後に、恐らくコレがもっとも重要なのだが、分かりやすい情報、人を説得できる情報を作れても、それが人が見たいと思う情報でなければ、広がらず上手くいかない。そういう意味で第4の要素として、ストーリーが重要だ。

4.物語性の不足 ◯:ストーリーで説明する。×:真面目な説明のみ

美味しんぼは、マンガという形で、この4つの状況をクリアしていき、人々に広まった。マンガの中での鼻血問題の説明によって、人々は放射能の害に向き合うことになった。それまで、何度、説明されても人々に浸透しなかったことが広まったのは、美味しんぼが人がデマだと認識する要素をきちんと丁寧に潰していったからである。物語は、3の要素を充足させるのに効果的であり、本来は3の打開策とするべきなのだが、物語を第4に据えたのは、その重要度が高いためである。物語は、人の創造力を広げるのに役立つと同時に、人の興味を喚起する。この2つの要素が一気にクリアできる物語には、非常に強力な説得力がある。だからこそ、重要。

人が信じやすいのは
1.明るい(不安がない)
2.具体的(ハッキリ分かる)
3.新しい(視野が広がる)
4.興味(好奇心を刺激される)

そういう意味では目に見えるような説明が一番いいのである。明るくて、具体的で、新しくて、興味を引く内容。逆に暗くて、曖昧で、古くて、つまらないものを人は無視する。重要なのは、そういう状況をクリアした情報を作ること、そして、それをインターネットで広めることである。