SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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金魚が死んだ

金魚が死んでショックです。
一番大きな白い金魚で、仲間思いととてもいいやつでした。それを薬のやり過ぎで殺してしまいました。なかなか、寄生虫が取れず、マラカイトグリーン、4回目(3日毎)の投与の時に体調が一気に悪化して、なくなってしまいました。薬を入れる時に水を半分取り替えていたのですが、それでも、やはり、毒は毒で、耐え切れなかったようです。ヒレについている白点にばかり気を取られて、金魚全体の体調を軽視してしまった事が失敗だったと思います。思えば、2〜3回めの投与の段階で薬を止めていれば、状況がここまで悪くなることはなかったと思います。

金魚を見ていて思ったのは、全体を見る視点を失うと、元も子も失うということでした。木を見て森を見ずな姿勢では、問題を解決できない。特に、全体が悪化しているのに、個別の問題の解決に気を取られて、それに集中している時に、こういうミスが生じやすい。精神的に余裕がなくて失敗した。失敗してもいいと思うくらいの度量(余裕)がないと、逆に失敗してしまう。金魚の体調が悪くなった段階で、薬をやることを中断し、体調が回復してから治療を開始するような、そういう緩急をつける姿勢が必要だった。金魚の命という最も重要かつ最優先のことを常に考えて、それを中心に考えるべきだった。私の治療方針は曖昧な目的意識によって、手段と目的を取り違えた。最優先事項を具体的に把握し、それに基づいて、周辺事項を考える確固とした姿勢のなさが、この失敗を招いた。元気がなくなっている段階で、これ以上は危険だと考えて投薬を中止するのが正しい判断だった。病気を治すのは、金魚の命を守る手段であって、目的ではなかった。

結局、私は金魚の病をやっつけようとするあまり、金魚自体の命をやっつけてしまった。本当にバカだった。金魚の命を守ることが最優先で、病をやっつけることは、その次に来るべきものだった。だが、なかなか取れない白点に焦った自分は、金魚の体調を顧みずに薬をやりすぎてしまった。金魚が臨終の瞬間、大きく口を開いて痙攣するかのように私に挨拶をして、亡くなった。ゴメン、全然、君が苦しんでいることを考えてなくて、ゴメン、本当にゴメン。