SKY NOTE

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一般の日本人の政治に対する姿勢について

TPPに関しては、おそらく深い知識などは持っておらず、アメリカとしなければいけない条約としか考えていないのだと思う。もっといえば、九州や沖縄で、「中央とのパイプのある与党に」という言葉に代表されるように、力の強いものに迎合する傾向が強く、また、それゆえに権力の腐敗についても寛容である。つまり、力が正義である以上、それを得る為にする、あらゆる行為が正当化される。この発想は、腐敗政治の温床であり、有権者自身に政治腐敗の温床がある事の証明でもある。

その意味において、良い政治を実現する為には、力こそ正義という自己に内在する腐敗意識に気づき、方向転換をしなければならないのだが、人というのは、基本的に自分は正しいと思うものであって、間違っているとは考えないものである。また、この発想では、論理的に言って改革もできない。というのは、力のあるものというのは、大抵、旧勢力であり、民主政治において、それに正統性を与えるのは、民衆自身である。ゆえに、力のある旧勢力に、力があるという理由で、民衆自身が支持するという事であれば、論理的には、永遠に旧勢力が権力を握り続け、革新など起こりようがないのである。

革新とは本来は、ゼロから育てるものであって、既に存在する力のある勢力から選択するものではないのである。力のあるものに迎合するという意識からは改革など、遥か数光年先の出来事と言っても過言ではない。種から育てる意識を持ち得ない限り、本質的な改革など、ありえないのである。だから、寄らば大樹の陰では駄目だと先人たちが忠告しているのにもかかわらず、それに耳を貸さないのは、結局のところ、彼ら民衆自身が旧勢力と一体化しているということであり、この一体性の中からは改革など存在し得ないというのが現在の日本人の政治に対する評価としては適当と、私は考える。

2014年4月29日